海への誘い（うみへのいざない）

小学五年生の時に五冊の本を買ってもらった。
その中で一番好きだったのがドリトル先生航海記だった。
生き物をよく観察していたら言葉が解るかも…。
そう思って、日がな一日水槽の魚を観察していた。
日がな一日、虫が動き回っているのを観察していた。
動物の言葉が少し解ったような気がした。
ドリトル先生航海記は、その後の人生に大きく影響したように思う。
学生時代に出会った先生はドリトル先生のような方だった。

そして、もう一冊好きだったのは月世界旅行だった。
詳しい内容は忘れてしまったが、
砲弾型のロケットに乗って月へ行く話だった。
月へ行きたかった。
宇宙へも行きたかった。
スキューバダイビングにハマったのは、
宇宙へ行きたかったからかもしれない。
海は地球上で味わえる唯一の宇宙である。
宇宙へ行きたい夢を海で叶えていたのか。

民間人でも宇宙へ行ける時代になった。
お金持ちしか行けないけれど…。
夢がある。