テーマ:節分・豆まき・太巻き(67)
カテゴリ:はんとこな生活
節分ですねー。
今日はコンビニに“恵方巻”なる巻き寿司が並んでいたりして、何だか不思議な気分。 ぱんとこ、実は関西の出身なんですが、 小さい頃から、年神様の方向に向かって巻き寿司の丸かぶりをする、という習わしはありましたよん。 でも、恵方巻なんて言葉はなかったもん。何か、このネーミング、あざとい感じがしてやだなあ。 ちなみに、太巻き、っていう言い方もしません。巻き寿司は巻き寿司。 この習わしについては、 江戸時代以降の大阪花柳界の文化という説もあるみたいですね。 行事として広まったのは、1977年に海苔業界が「海苔巻きの日」を制定してからだ、という話もあります。 だけど、こうしたことが“発案”されたり、実際に広まったりする、っていうのは、 もともと陰陽五行説や、昔の人の知恵から生まれた風習がどこかで根付いていたりするからこそ、 「何か聞いたことある」感があったり、ありがたみを感じたりするからなんじゃないのかなーーーなんて思います。 ぱんとこの地元では「年取り」といって、お正月や節分などに、年神さまに「年」を頂くという行事があります。 昔は、「誕生日」という概念なんてなかったんですよね。 みんな年始に年神さまから「年」をもらうことで「年をとって」たんですよね。いわゆる数え年っていうのがそれ。 年取りの細かい作法は色々ありますし、ローカルルールも様々に存在するようですが、 基本的に、神様にお供えしたものを頂くことで、年を取ったり、健康を頂いたりするという考えみたいです。 黙って頂くのも、“食事”風景としてとらえると違和感あると思いますが、 たとえば、初詣とか、神様に祈願する時は基本的に言葉を発してはいけないと言いますよね。あれと一緒かなと。 ぱんとこは、「心の中で、みんな健康で幸せに暮らせますように、と神様にお願いするんだよ~」と習いました。 何より、親の手作りの巻き寿司が美味しくて、しみじみ、子ども心に、こういうものが頂けるのって考えてみたら凄いことだ、って、お百姓さんにも神様にも感謝したりしてました。 だって、海苔巻きが出来るまでの道のりを考えたら凄いですもん。 いろんな人が丹精込めて育てたものだったり、そのプロセスには、自然と心を通わせるようなことが絶対に必要になってくるし、人間だけの力ではどうにもならないものもあるし。 子どもでもそんなことくらい考えますですよ。 最近は、ダイエットのためにご飯を残す、とか言って許される世の中になってるっぽいけど、ぱんとこああいうの大嫌いです。 自分一人だけで生きてると思ってるんだなあ~、自分が知らないところで色んな人の御世話になっているんだってこと、視野にないんだなあ~~って寒くなります。 おっとっと・・風習に話を戻しましょう。 海苔巻きに七色入れる(7種類の具を入れること)のは、うちの母親は、祖母から習ったといいます。陰陽五行説の医食同源の考え方から派生してそうですが、2つプラスされてますよね(笑)。ここいらへんは欲張りなのかな。 うちの場合は、 朱…人参 白…かんぴょう 黄…たまご 碧…きゅうり、もしくは、ふき、さやえんどうや三葉のことも。 黒…干しいたけ その他、ちくわ・穴子なんかが入ります。 みなさんのところではどーですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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