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今日は長野のビッグハットで行われている建設技能フェアに行って来た。
僕の所属する協会と技能グランプリOB会から動員依頼が来たためだ。 会場内には建設関係のブースがあって、建設資材や建具、塗装、表具などの職種の実演が行われていた。 中でも目玉は大工が実際に会場内に木造家屋を建てていたのだがこれは明日、 オークションで会場に来た人に売られる事になっている。 昨日は上棟式まで行われて餅までまかれた。 このほかにも造園の実演も行われていた。 こういう機会に日本の伝統技能や職人の仕事を知ってもらう事は良い事だと思うが、 とかく、こういう事は単発で終わってしまって後が続かない・・・。 日本という国は職人を大事にしない国だ。 建設職人の世界も高齢化が進んでいるが、 職人の社会的地位が上がらないと若い職人も増えてこないと思う。 不景気の影響で施工単価も横ばいもしくは下落傾向が続いている。 近頃は何でも安売りだが職人の仕事は安く良く無理だし、 安いばかりがお客様に親切とは限らないと思う。 職人が良い仕事しようとしても単価を下げればそれなりの仕事しか出来ないのだ。 僕の仕事で説明すると本当なら2度掛けするパテを1回にしたり、 ボードのジョイント部に補強のファイバーテープを入れないとか、 接着剤も安全性の高いJISマークの糊など使わないと言った感じになる・・・。 僕らの仕事は長く残る(使われる)、施工したその時だけ格好が付けば良いというのではない。 だからこそ、僕らだって良い仕事をしたいのだ。 苦労して身につけた技能を安売りする・・・こんな虚しい事があろうか!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.24 22:47:33
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