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カテゴリ:救助犬
ずいぶん長い事更新をサボってしまいました。14日から立山らいちょうバレーへ災害救助犬ネットワーク(仮称)の夏期合宿に行ってきました。初めて行く場所なので余裕を見て家を出たが途中で道を間違えた割には昨年までの会場へ行くのとそんなに変わらない時間で付く事ができました。家を出た時に小降りだった雨が安房トンネルを抜けた頃には本降りになってきました。料金所の先で土砂崩れで通行止めになっていて迂回路を通ることになっていた。立山町について無線を入れるがハンディの為、感度が良くない。H氏のコールも良く聞こえない。結局、ここでも立山橋を通り過ぎてしまって駅の方から登る事になってしまいました。やっとの事で会場に着くとまだほとんど着いていないので受付用のテントの設営などを手伝いました。この日は特に訓練も無く自由散策などの予定でしたが小雨の中、ゴンドラで山の上に行って山野捜索訓練をやりに行った人に代わって受付の留守番を買って出たのでS所長らと雑談をして過ごしました。
翌15日は早朝6時からある実験を行いました。それは3つのボックスを用意し、一つには人間、一つには人間を入れたボックスからホースで呼気を集めたボックス、もう一つは同じ人間の入ったボックスから体臭だけを集めたボックス。この3つの箱に対して犬がどのように反応するか見ようと言うわけです。サードもS所長に進められて参加しました。果たして最初に反応して吠えたのは呼気を集めたボックス。次に人間が入っているボックスを気にしましたが吠えません。次をチェックしてくださいと言うので体臭を集めたボックスをチェックしましたがほとんど反応しません。もう一度人間の入っているボックスをチェックするとやっと吠えました。ここで実験は終了。犬が呼気に一番反応する事はわかりました。雪崩捜索の訓練をしてもかなりの確立で頭の方を掘ります。これは頭部の温度が高い事とやはり呼気が影響しているのでしょう。 朝食後、今度は山野捜索訓練です。サードはアドバンスコースに参加。本当はゴンドラで山頂に登って行うはずが前日、犬を乗せたゴンドラを洗浄するのに時間が掛かると言う事で拒否されてしまったらしいので、今朝の実験をした草地の先の林で行いました。ヘルパーは2名。サードは8番目のスタート。サードの前にスタートした柴犬君、ずいぶん時間が掛かっているなかなかヘルパーにたどり着けない。これは難しいのかな?と心配しましたが1人目は30秒ほど、2人目は少し時間が掛かりましたが2分ほどで発見しました。山野捜索においては自信を持って良さそうだ。この訓練中にカモシカが現れて訓練を中断するハプニングも・・・野生のカモシカ初めて見ました。ハンドラーは自分の犬がカモシカに行くのを恐れて訓練を中断しました。栃木のI所長がカモシカを追い払いに行きましたがかなり近くまで行かないと逃げないものなんですね。 この訓練の時に岩手のSさんが「ビーパー」と言うものをつけて訓練をしました。これは猟犬の位置を知るための物で専用の首輪に着けたスピーカーから発信音が出ます。僕もサードの位置を知るために熊よけ鈴をつけていますが、遠くに行き過ぎると聞こえなくなってしまいます。ところが「ビーパー」だとかなり遠くからでも聞こえ、しかも犬が走っている時と止まっている時と音の出方が違うという優れものです。 午後は使われていない建物を使っての屋内捜索訓練。これも人数が多いため待ち時間が結構あったが、これも訓練と思えばどうってことはありません。どちらかと言うとサードは屋内捜索が苦手なので、僕の予想ではサードは建物の中に入った途端に臭いを捉えて吠え始めると思ったのですが、今回は冷静にヘルパーを見つけだして吠える事が出来ました。以前より成長したと考えていいのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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