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2007.11.04
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カテゴリ:救助犬
今日はカミさんと一緒に所属する建設労組主催の普通救命の講習を受けてきた。
平成13年にも1回、救助犬仲間とともに受講したのだが3年の再講習の期限を過ぎてしまった。
「災害救助犬ハンドラーは良き救助者たれ」という言葉がいつも心の中にある。
先日も富山で災害救助犬の認定審査会が行なわれ新しい救助犬が誕生した。
僕も以前はそうだったが救助犬ハンドラーは兎角、犬の訓練ばかりに目が行きがちである。
犬をコントロールできる事は当然であるがそれ以外にも身に付けたい物がある。
救命法も↑言葉をの実践するためのひとつなのだ。

前回受講した時と最も違う点はAEDの出現である。
Dog Photos 836.JPG

電源さえ入れれば機械が指示を出してくれて、僕らは指示通りに操作をすれば良いだけだ。
電源を入れると心電図を取ってくれて電気ショックが必要かどうかも自動的に判断してくれる。
Dog Photos 838.JPG

ほかに変わった点は人工呼吸を2回して胸骨圧迫を15回だったのが
今は人工呼吸2回、胸骨圧迫を30回となり脈拍の確認が無くなった。
人工呼吸も気道が確保されていれば無理にしなくても良いそうである。
兎に角、胸骨圧迫によって脳に酸素を送り続ける事を最優先している。
胸骨圧迫の位置も以前はアバラに沿って・・・だったが
両方の乳頭を結んだ胸の中央を・・・というようになった。
胸骨圧迫は始めたら救急隊員にバトンタッチするまで休まず続けなければならない。
2分を1セットとするそうだが人手があれば交替できるだろうが
そうでない場合は救急車が到着するまで(平均7分間)一人でやらなければならない。
胸骨圧迫を5秒休むと救命率は50%に下がるそうだ。
3人一組でシミュレーションをやったけれど
1分間に100回のペースで胸骨を押し続けるのはかなりしんどい。

Dog Photos 831.JPG
  ダミー「水野君1号」

Dog Photos 834.JPG
 フェイスパッドをかぶせて人工呼吸の練習

Dog Photos 833.JPG
 胸骨圧迫の練習 押し方が斜めになった悪い例

Dog Photos 835.JPG
  3人一組でAEDを使った救命法のシミュレーション

Dog Photos 837.JPG
 同じくAEDを使った蘇生法での胸骨圧迫

午前9時から3時間、無事講習を終えることが出来ました。

審査会から1週間たって、受験された方たちも落ちついてきた事と思います。
僕も2003年に審査会を受けて落ちています。
その時の事を「救助犬だより」に次のように書いています。
『2004年の審査会挑戦を目指していたのですが図らずも今回初挑戦となりました。初めて自分で訓練した犬「サード」での参加でしたが、結果は不合格。ある程度予測できた結果でしたし、自分としても素直に受け入れられました。ショックが無いと言えばウソになりますが、どこから見ても立派な(苦笑)不合格なのだから仕方がありません。つまり結果が示す通りの実力、まだまだ認定を受けるに相応しい実力は無いと言う事なのです。今回の結果を自分なりに分析してみると、一言で言えば訓練不足そして指導手も犬も経験不足だったと感じています。 中略 いつも同じ場所、いつも同じメンバーでの捜索訓練、 中略 もっと様々なシチュエーションでの訓練が必要だと思います。中略 作業意欲、集中力を如何にして高めるかが今後の課題だと思います。 中略 今回は不合格になりましたが、今回見つかった課題をひとつずつクリアして、また審査会に挑戦したいと思います。』
今回、不合格となってつらい思いをしている人もいるでしょう。
しかし、それもみんな含めての認定審査なのです。
審査会受験は誰かに言われたからではなく、自らが判断し決めたはずです。
悔しい思いをしたのならそれを払拭するために頑張りましょう。
つらい思いを振り切るのは結果を出すしかないのです。
しかし、認定合格はゴールではありません。そこからがスタートです。
さぁ、いつまでも落ち込んでる暇はありません。
スタートラインに立つ為の準備を始めましょう!






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Last updated  2007.11.05 09:44:08
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