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2010.09.06
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カテゴリ:モータースポーツ
 スペインの北方に住むバスク民族は独立心が旺盛な人々で構成されている。フランコ時代に徹底したバスク弾圧がおこなわれてことも、独立願望に結びついているかもしれない。独立運動とスペイン政府の弾圧は、バスク人たちを過激にしていった。これまでのテロ事件で800人もの人命が失われている。武力闘争を主張する過激派の行動を止められる組織はなかった。
 バスク地方はスペインの中でも裕福な地域であり、これほど長期間にわたって武力紛争が続いてきたかがなかなか理解できない。スペイン政府は徹底した取り締まりでバスクの独立を押さえつけてきた。分離主義や自治権の拡大が独立につながることを恐れている。欧州には小国が多いので、単一のバスク民族で構成されるバスク自治州が、将来独立しても不思議ではない。しかし、スペイン政府は限定された自治を認めても、独立は許さないことで一貫している。
 バスクの人々も多くは武力紛争にうんざりしている。過激派への支持が失われたのも自然の成り行きだろう。しかし、バスクの民族主義者や政治家たちは独立の夢を捨てることができない。バスク共和国が誕生しても、政治的経済的な影響はほとんど及ぼすことができない。EU圏内に小国が誕生しても、それがどういう意味を持つかさえはっきりしない。独立によって民族の誇りを取り戻すことができても、新たな価値が生まれないとバスクはむしろ困窮に追い込まれてしまう。どうやって、憎悪と対立の歴史を終わらせることができるかを考えられるスペインの政治家はいないらしい。





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Last updated  2010.09.06 15:40:10
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