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2010.09.07
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カテゴリ:モータースポーツ
 FIAの判断は慎重だった。F1チーム13番目の枠に対しては、いくつかのチームが名乗りを上げている。しかし、どこも参戦費用が足らずに、FIAの認可を得ることは不可能だった。新規参戦を始めた3チームも、資金不足に陥っていて、スポンサーの確保もままならない。資金不足のチームが加わっても、F1レースそのものが面白くなるわけでもなく、トップチームと新参チームの技術格差の大きさを考えると、無理に13番目のチームを参入させることはないと考えても当然だろう。
 景気さえ回復し、乗用車の世界販売が上昇すれば、新たなワークスが参入する可能性がある。資金力や技術力を保有した組織の参入を待ったほうが賢い。F1チームの数を増やすことよりも、今あるチームの資金力を向上させ、設計技術を習熟させたほうが好ましい。こういうバランスのとれた発想をするのが、ジャントッド会長の指導力かもしれない。韓国サーキットの建設遅れに対しても、柔軟な対応をとって、開催を可能にしている。
 F1新規参入をするには、初期投資が必要になる。200人近い技術者の確保、マシンを開発する工場の建設、マシンのパーツダイヤ従業員の人件費を支払える資金力が最低限必要になる。その額は、初年度で100億円近くもかかる。年間総費用を50億円に節約しようと思えば、戦闘力のあるマシン開発は不可能であり、レースのグリッドに就くことで満足しなくてはならない。そういう不完全な組織を認めようとしなかったFIAの方針は正しいだろう。いずれ、世界景気が回復して、新たなワークスがF1参戦に乗り出すのを待つしかない。





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Last updated  2010.09.07 18:39:08
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