カテゴリ:モータースポーツ
ワールドカップで戦うことは、エネルギーを消耗する。2カ月程度の休養では回復が難しい。闘莉王や中沢などのベテラン勢は、体調不良のために試合に出れない状態だった。これに監督選びの混乱で、原ジャパンが生まれている。最大の特色は、ワールドカップに出れなかったメンバー中心に構成されていることだろう。レギュラークラスから、サブ中心にメンバーが入れ替わると、大幅に戦力が変化する。普通ならばマイナスに作用するはずの大幅入れ替えが、原ジャパンではプラスに作用した。
岡田監督はメンバーを固定することにこだわった。センターバックは闘莉王と中沢の二人だけで済ませていた。そのために交代メンバーの力が未知数という不安定な状況が生まれた。ベテランの岩政ですら、ほとんど試合に出たことのないという徹底した序列が存在した。それゆえに、遠藤や阿部に匹敵するメンバーがいるかさえも、不鮮明だった。原監督代行は迷うことなく、若手主体のメンバーで構成した。結局、その判断が効果を上げて、攻撃型のサッカーが誕生した。森本、香川、細貝などが通用することを発見した意味は大きい。 ザッケローニ監督は3トップを基調とするサッカーを得意にしている。そうなれば新チームの中心には森本が来ても不思議ではないが、イタリア・カターニアではいまだにレギュラーを取れていない。出場する試合数が少なすぎて、FWとしての経験が不足している。それを補うために原代行はあえて2試合使ってみたというが、試合に慣れてくれば爆発する要素を持っている。森本を生かすも殺すも、カターニアの使い方次第というのが難しい。 香川はドイツでも認知されているという。もっとの才能に恵まれたMFになる。調節攻撃に出るだけでなく、周囲を使う技を心得ている。確かに香川が一枚いるといないでは、攻撃の質が変化する。3トップの3枚目に数えられているのが本田になるが、ワールドカップの疲れが残っている。これだけ動きに切れがない本田というのも珍しい。相手側も用心しているから、本来のサッカーができない。ロシアでレギュラー出ない理由もそこにある。 ボランチが細貝の活躍で守備陣の穴が埋まった。センターバックも恐れるほどの崩壊には至らなかった。それでも、新しい守備陣が機能するようになるには、かなりの時間がかかるだろう。代表選手としての出場経験のないグループでDF陣を構成することはリスクを伴う。橋本のミスから失点したのを見ても、国際試合ではミスが許されない。どうやって守備陣を構築していくかが課題になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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