紫陽花のママさんに捧げるアレンジ
秋色紫陽花、リコリス(スノーフェアリー)、クレマチス(アバンダンス)、ユーカリポポラス、ワックスフラワー(パールホワイト)、オオベニウツギ。 秋色紫陽花、デンファレ(エメラルドグリーン)、ギヌラ(パープルファッジョ)、ワレモコウ、三時草、トルコキキョウ(カクテルブルー)、オオベニウツギ、オミナエシ、ベニスモモ。たくさんの、素敵なお土産を持たせてくださったajisai-mamaさんへ。私がいただいた秋色紫陽花は、こんな風に他のお花と溶け合いましたyo!ふふふ。よかったぁ。大雨降っていたけれど、やっぱり夜よりずっと綺麗に撮れました。 +++私は、以前にも書いたんですが、なかなか作り置きのアレンジが苦手です。どんな些細な情報でも、贈る相手がいて、その方をめいっぱいイメージして作るのが好きです。今回も、いただいた秋色紫陽花を使ってアレンジしよう!と思ったのですが。ただ、作ろう。と思っただけでは無理でした。。苦戦・・・ それで。考えを変えて、この紫陽花を育てたママさんに贈ろう!という気持ちで作り始めたらば、どんどんイメージが沸いて作れたのでした(笑)。実際に送りはしないですけどね・・(あら?) 秋色に紅葉する紫陽花は数あれど、一番好きなのはこの青色手毬紫陽花の秋色。ひとつひとつ、受けた太陽の光の加減で変化の仕方が違う花。ひとつの花の中に、たくさんの色を含んでいる。だからほら。こんなにもたくさんの色を受け止めることが出来るんです。翌年咲くはずの花芽を犠牲にして作る秋色紫陽花。だけど、その分の命をもらってしっかりと長持ちしてくれます。こんな素敵な花を、送り出してくださって、本当に感謝なのです。 +++++++++++++++++ 先日案内してくださった、色々な場所。 赤まんまの草原ほんっとに見事でした。背の高いのと低いのが生えていて。赤まんまの二重奏です。葉っぱの紅葉も、美しいですよね。+++ ajisai-mamaさんのお友達の家。(ギャラリー兼宿泊所になっているそうです)このお宅は茅葺屋根で、元は牛小屋だったそうです。 窓から見える景色もまるで、絵画のよう。下の方についた窓はいつも開いていて、虫が自由に入ってきます。自然を感じる家。とでも言いましょうか・・とにかく目に見えるものすべてに、心奪われました。 ++++++++++++++++++さて、そうですね。私たち・・いえ、私だけの考えかもしれませんが。私は、何も興味本位で産地見学をしたいと思うわけではありません。それなら貴重な休みを使って遠くまで出かける意味がないです。 花を売ることを仕事にする以上、花が無くては仕事になりません。でも花は工業製品ではありません。「○○センチの物が欲しい」と言われても、そんなにうまく行くものでもありません。昨日あったものが、明日はもう無い。そんなことも多々あります。天候に左右され、外国からの輸入品に押され、価格の変動も激しい。それは、花が花だから。花が生き物だから、です。 それでも花を生産してくださるということ。 目の前にある、この美しい一輪の花に。どれほどの労力と時間と愛情が注がれているのか。。それを知れば知るほど、、花を扱うたびごとに、感謝の気持ちが溢れます。 それから、その花を喜んで求めてくださるお客様の声を生産者さんに届けること。それも花屋の大事な仕事だと、最近気づきました。どんなに喜ばれているか!!それを知ったらもっとガンバってくださるかも・・。(笑)作っているだけでは、つまらないですよね?反応が知りたいですよね!誰だって、きっとそうなんだ。 お客様の「気持ち」を花に乗せるときに。自分の技量(そんな言葉を使うのさえ、恥ずかしいですが)だけでなく、育ててくださった方たちの気持ちも乗せる。花を触らせていただく上で、それが出来るということは、なんと言う幸せなことか、と思うのです。 花屋にも生活はあります。花が安く仕入れられたら、それはやはり助かります。でも、安い仕入ればかり追いかけていったらその花を生産している人の暮らしはどうなるのでしょう?花を生産することをやめてしまわれたら・・?もうその花を扱うことが出来なくなるのです。 自分のことばかり考えていてはいけない。お互いに、知ることは第一歩です。 市場でただ、何も考えず買い物していたときよりも。作ってくださる方のお顔が少しずつ見えてきた今の方が。数倍楽しく、数倍うれしい。 また、このようにBlogに書くことで、実際に足を運べない花屋さんにもその空気をお伝えできたかな・・?と思うと。それもまた、意味のあることなのかしら、と思いました。 花を作る人。花を運ぶ人。花を売る人。それぞれ、役目は違うけど。知れば知るほど花業界が大好きです! +++++ この次は、ずっと以前からお願いしているバラの生産者さんのところへ。。この秋にはきっと!お伺いできるものと期待しています。もちろん、お仕事最優先ですが・・よろしくお願いいたします♪suzunoさん♪