百田尚樹さんの講演動画をみて・・・
百田尚樹さんの講演動画をみてちょっと思うところが・・・おおむね言っていることは正しいですし、問題視するような所は無いのですが一点だけ。労使関係の団体によるお金の動きの中で、ご自身の友人?知人?兎に角会社を経営している人からすると従業員で働いていないように見える人に対しての思いをおっしゃっている部分・・・給料を「俺の(会社経営者)血で払ってるんやぞと」言っている箇所がありました。え~とその会社は社長さんがその会社の売り上げの全てを稼いできてるんですかね?だったら従業員なんていらないんじゃないんですか?まあ、上げ足どりですよ・・・でもね、社長は舵取りをする役目(中小特に小さいところは違いますが)その下の社員が働いて利益を出すのではないでしょうか?しかもその働いていないように見える社員の働きをほぼ完全に把握している社長はなかなか居ないでしょう。仮に辞めさせて、現場での効率が悪くなる・・・要は社長が知らないだけでしっかり働いていた可能性もある。例え話でしているにしても、社長の血で給料を払っていると言うのはあまりにも不遜な考えかと、それならば本当に一人でやればよいのでは?と思っていしまいます。さらに、就業時間後に電話を取ってくれと言うのを嫌がる社員についてのたとえ話もちょっと気になりました。確かに少しくらいなら定時を超えても電話対応くらいとか思うのは当然ですし、まあ私もやります。やってくれない人が居るのはその人との信頼関係が築けて居ないからではないのかと・・・その後、残業代の話にもなりますがこれもそうです信頼関係が築けて居て、それまでしっかり給料・残業代職場環境色々な部分がしっかりしていればそうそう問題になりません、退職後のトラブルはかならずしも片方だけにあるのではなく双方にある事が多いでしょう。なによりこの話の中で未払い残業代トラブルで裁判に負けると「残業代×3になり一人頭一千万になる」と言っていますが・・・どれだけの高給取りなんでしょ?もしくはどれだけ残業させたんでしょ?1日1時間残業として1時間2千円としましょうこれを20日で4万円です、さらに3倍で12万円ですこれを1年にすると144万円です。月20時間残業の未払いでこれです、では一千万だと何年はらっていないのか?または月何時間働かせて残業代を払っていないのか?無論残業代が時間1万とか2万なら数字もかわりますが。その後も、就業時間中全部仕事しているのかと言う話をし始めますが・・・拘束時間って知らないんでしょうか?で、その友人さんが裁判で戦ったらボロ負けしたと・・・裁判官は経営者が悪なんだと・・・いえいえあなたの論理でいくと負けますよ。まずは労働基準法をよく読んでから裁判をしなくては・・・で例なのか総額2千万とかって言ったら話の中ででてくる5分10分の残業では絶対でないか、中小企業では出せないくらいの高額な残業代を払っていたことになります。なんと言うかこの人は人を雇ってはいけない部類のひとだなあと思いました。最後に一橋大の新入生歓迎会KODAIRA祭の実行委員会による百田尚樹さんの講演が左派に潰された話を聞いた時には、左派は酷いことをするなと思いましたが・・・これ、講演しなくて正解ではないかと思いますね・・・正直このかたの講演内容が私が聞いたものと同じであるなら、あまり実のある講演でないように思えます。会社とは、社員が一丸となって作っていくものです、労働基準法や色々な決め事を守りながら運営していくものです。無茶苦茶なサービス残業(裁判に負けたとしても、1千万の支払いをさせられるサービス残業は異常です)を擁護するような方のお話が学生たちにとって有意義なものとは思えません。創作者としての実力はあっても、会社経営や人を育てる事業には向かないように思えますし、もし私が聞いた講演の内容が創作によって誇張された物であれば、力の使いどころを誤っています。