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カテゴリ:雑文
パン職人になって、パンをある程度作れるようになったのはいいのだけれども、ふと、考える事がある。
パンを作れる事が、本当に、人様にとって、幸せを与える仕事なのだろうか? これでは語弊があるかな? とにかく、今のパン業界の現状と、日本の食文化を総合して考えると、とても不安になってしまうのだ。 パン業界の市場の7割以上は、大手の袋パンによる消費。残りの3割が、私どものような、パン職人のいる、パン屋。 でも、その3割の中でも、冷凍生地を使っているところもあるし、自家製酵母だけのところもある。本当に、その3割の中で様々なスタンスでパンをつくっている。 それに加え、御家庭でのパン作り。 これに関しては、商売ではないので、私の範疇ではないのだが、子供の為(自分の為?)に、パンを作る事自体は、とてもいいことだとおもう。 ただし、きちんとした知識なり技術なりの、よき手本が少ないのが現状。マニュアル通り、やれば作れるような、そんなパンは、パン作りとしては、初歩段階。その初歩段階でいいのか?と思う時もあるけど、趣味なんだから、それでもええやん、と、自分を納得させている。<本気で、趣味ならそれで良いと思う。それが「趣味」なのだ 私は、自分の技術で、どこでも生きていける能力を身につけたいと思ってきた。でも、ほんとうに、それで、よかったのだろうか、最近心配になってきた。 結局、私は、どうしたいんだろう。 悩みながら、今日もパンを作る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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