太田洋先生のM&A法務の最先端を購入しました。
高かったけど、掲題のM&A法務の最先端を購入しました。動機は、MBOの部分を確認しようと思ったからです。立ち読みで覚えて帰ろうと思ったのですが、流石の分量と結構面白い実務に即したところもあったので、購入してしまいました。この分は週末及び土日の自炊でチャラとします。なんか、本を読む前は略歴などを確認したら、完全に企業側の人間で、法律をぶんぶん振りかざして個人投資家から金を巻き上げるだけという感じだったのですが、意外とまともなことも書いてあって、流石、弁護士先生で本を出すだけあるなあ、と感心してしまいました。一部要約してみますと、462ページ;(裁判所で一律のプレミアムを乗せたらそれでOK的な論調に対して)会社が不必要に現預金(不動産)を保有するのみで活用しようとしていない場合、経営の不効率であるがゆえに株価が会社資産本来の実力を反映させずに低く評価されている場合の低廉MBOとして一定のプレミアムを乗せてOKというのはちゃんちゃらおかしい。低脳な経営者がその発揮できなかった価値を独占してしまう結果となり不当。と書かれてあり、非常に好感が持てました。まあ、次の文で、評価されすぎている有能な経営陣の会社はプレミアムがなくてもOKの場合があると記載があり、こちらを強調したかったのかもしれませんが。ここは、東宝不動産やアムスクに当てはめると非常にわかりやすいですね。あと、裁判になったときにここを引用できますね。裁判所は根拠や証拠が必ずいるので、本当に大変そうです。上記不当な経営者像もなんとなくわかっていたけど、文章で記載されていると頭がすっきりします。 【1000円以上送料無料】M&A法務の最先端/岩倉正和/太田洋価格:5,670円(税込、送料込)