『木彫り』と私
現役時代には製鉄関係の技術者としての道を真一文字に歩み続けてきた私が、退職を転機としてこれまでとは全く関係の無かった『木彫り』の世界に、余生のほとんどすべてを注ぎ込むようになるとは、全く予想もしていませんでした。それも65歳の恒例からで、然も全くの独学でこの世界に飛び込んだのです。師も持たず我流を通してきたのですが、限られた時間の中で自分の作風を短期間で固めるためには、これで良かったのだと思うようにしています。私は、一度きりの人生なのだから、其の晩年には自分のやりたいことを個性丸出しで取り組めるような仕事を見つけたいものだと考えておりました。木彫りはこのような我が儘を許してくれる世界であることを身をもって感じたのが、この世界にのめり込む原因でした。当初は草花等を中心とした普通の題材で基礎勉強をしましたが、高齢からの取り組みでしたので約2年後には彫刻対象は自分の身近にあった古典的な名所、名物を彫るようになりました。こうして約5年が過ぎたときの思いがけない事態が起きました。それは、今までに彫ってきた古典建造物の数多くの物が次々と世界文化遺産に登録されたということで、我ながら一寸驚いた次第です。それではこれからは未制作のものを一点でも多く彫り足していくことにしようと考えるようになり、、今もこの作業に情熱を傾けて取り組んでおります。この度インターネットのブログを通してたくさんの方に作品見ていただき、ご批評、ご教示いただければと思っております。 岡 清美 山口県美祢市JR四郎ヶ原前にて『岡 清美 木彫りギャラリー』を開いております。お気軽にお越しください。地図↓http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34%2F7%2F57.028&lon=131%2F9%2F21.246&layer=1&sc=3&mode=map&size=s&pointer=on&p=&CE.x=529&CE.y=171