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今年も残り10日余りとなってしまいました。 不動産の耐震計算のプログラムに不正なデータを入力して、 構造上の問題点を偽装した事件が大きな社会問題となっています。 コンピュータの出力を信頼してしまう風潮から入力の不正を見過ごした とのことです。 また、みすほ証券の株式売買取引の誤入力に関しも大きな損失が発生する という事件が発生しました。 この両事件とも、コンピュータ処理の入力段階の誤操作 (耐震設計に関しては意図的な不正入力)により、大きな損失を発生する 事件となってしまいました。 コンピュータ社会が進展する中で、コンピュータシステムが社会に与える 影響の大きさを再認識する事件であると思います。 大規模なオンラインシステムの障害は、時々マスコミを賑わすニュースに なる場合が多いのですが、マスコミの話題とならないシステムトラブルは 日常茶飯事に発生しているのです。 システム開発を担当している人間にとっては、今回の事件は、 「対岸の火事」として傍観していられる問題ではありません。 コンピュータシステムに対する基本的な問題として、 再考すべき問題といえます。 ■それにしても、みずほ証券の誤発注問題では、わずか16分間の間に 「結局は400億円」の損失が発生したわけですから、コンピュータ社会 の脆弱性を再認識する契機となります。 最近では、個人でも、ホームページの画面を1回押すだけで、株の取引や 買い物が瞬時に成立する時代になっています。 われわれの身近な問題として、単純なインプットミスの怖さを再認識 すべき事件であったといえます。 急増している個人投資家のネットでの株取引も、コンピューターに株数、 売買価格を書き込んで売り買いするという意味ではみずほ証券とまったく 変わりません。 個人取引の場合には、個々人の預かり株数や個人の信用限度により取引の 異常を発見する仕組みが組み込まれているはずですから、今回のような 大事件にはならないとは思われますが、大なり小なりのリスクが発生する ことは事実です。 また、個人的にネット取引の利用者立場としても、単純なインプットミス から大損害を発生させるネットワーク社会にわれわれは生活している訳 であり、最後のインプット確認には細心の注意が必要あるということを 肝に銘じておきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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