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中国の今の市場は、もはや単純な成長市場では無い。人件費の高騰も著しく16省市の人件費は上期で19%の上昇をしたと伝えられる。市場の成長も鈍化しているとなれば、もはや中国での活動を今までのイケイケのテンションで望むのは危険だ。
中国はメガリージョンの集積地であることは以前もお話したが、パイを狙っていく場合は市場性を把握して自社の商品販売を考えていく必要がある。要すれば、自社の目標を何処まで描くかで話は異なるということだ。 一定の地域内で目標を達成できるのか、それとも狙うべき市場規模に不足があるのかを先ずは診断することから全体設計は始まる。これは特別な事では無く、日本市場で展開するに当り、多くが実践してきた「マーケティング調査」に他ならない。 話はそれるが、得てしてグローバルを目指し活動を始めると、思考回路がフリーズする企業が多い感が否めない。海外進出を狙う時も、日本国内同様に今までの正常な思考回路を見失う事無くこの基本事項は実践して頂きたいと思う。 さて、話を戻して今の中国市場。この中で生き抜けると腹を括れる調査が完了した企業は良いが、この市場では十分で無いと判断する企業も多いはずだ。中国はこれまでGDP8%以上の成長を必須としていたが、この先の伸び率は国の方針に従って順風満帆とは行かないのが現状で、狙う市場規模がでかい場合は中国の規模をもってしても自社の目論見を担うに十分でない場合も当然の事発生する。 狙うべき地域でどの程度の市場性があるか、業態の成長性はどの程度か?! このポートフォリオを描いて市場に魅力が無いのであれば、中国国内で骨を埋める安易な戦略をフィックスするべきでは無い。 私は2005年に居酒屋を上海を始め数店舗出店し、それから現場感覚を持って中国市場は面白みがあると唱えてきた。特に中国市場で、日本の流行の後追いをすれば成功確立は飛躍的に高まるのだとお伝えして来たと思う。そして今、あれから7年の歳月を経て日本の流行を中国に送り込むには、日本のどのステージで流行ったかを判断し、中国市場と照らし合わせて後追いするべき時代になったと思う。 中国国内を攻めるにも、市場性をより細やかに判断するべき時代になっていると思う。そして、中国国内で目標を達成できないのであれば視野を広めて効果的なエリアを模索し成長戦略に落とし込むべきなのだ。 盲目に中国マーケットに固執する戦略は、賢明とは言い難い時代になってきたと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.06 21:19:37
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