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カテゴリ:介護日誌
お風呂に入るのが大好きな義父は、毎日一番風呂に入っていました。
でも最近は筋力が落ちてだんだん足が立たなくなってきました。 車椅子に乗せてお風呂場まで連れて行って、義母と二人で着替えなどを手伝いながら続けてきた入浴も、義父の体位が崩れるようになってきて、そろそろ難しくなってきたので、訪問入浴をお願いすることにしました。 祖母を自宅で介護していた時には、祖母が他人の世話になるのを嫌がり、訪問入浴を拒否したので、家族の入浴が集わない昼間に私が一人で入れていました。 足の悪い祖母の入浴は、当時はちょっと大変だったけど、振り返ればそれも祖母との良い思い出になりました。 二人だけなので家族に気を使うことなく、祖母の体調や動きのスピードに合わせて、ゆっくり体や髪を洗うことができました。 湯船に浸かって体が温まって気持ち良くなった時には、二人で歌なんか唄ったりして・・・結構楽しかったです。 だからお風呂好きな義父にも、心地よい時間を作ってあげたい・・と思い訪問入浴をお願いしました。 それに訪問入浴ってどんな風にされるのか、私も初めて見るので興味津々でした。 義父のベットのそばに設置された湯舟です。部屋の中に防水シートを敷いて置かれています。 この湯舟は真ん中で分離されていて、部屋に運び込んでから組み立てます。 機械で水道の水をお湯にして、シャワーホースでお湯を入れていきます。 湯舟には排水用のホースもついていて、体を洗った後の石鹸水を排水させることができます。 義父をこの湯舟用の担架に乗せて抱え、担架を湯舟に設置します。 この担架はワイヤーが張っていて、リモコンで担架のワイヤーを緩めていくと、義父の体がゆっくりと降りてお湯に浸かっていきました。 初めての訪問入浴。最初何が始まるのかとちょっと緊張していた義父も、実際に経験してみたらすごく良かったようで、お世話してくださる方たちと嬉しそうに笑顔で会話をしながらお風呂を楽しんでいました。 これなら安全に無理なく入浴ができるな・・・と感心しました。 訪問入浴には看護師さんも一緒に来られて、入浴前に体温や血圧・血中酸素量や心拍数などを調べてから実施されるので安心です。 せっかく来られて準備したのに、患者の状態によっては入浴が中止になることもよくあるんだそうです。 時には入浴させたい家族としたくない患者で喧嘩になることもあるんだとか・・・義父がお風呂好きで良かったな・・・と思いました。 今日の義父は体調が良く、入浴後は血行も良くなったのか、肌がピンク色になっていました。 入浴が終わって着替えも済ませてベットに横になった義父は「気持ち良かったの~」と言いながら、すぐにウトウトし始めました。 少し微笑みながら眠りかけている義父を見て、汗だくになって介助してくださった方たちも「喜んでいただいて良かったです~」と笑っていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月10日 17時23分14秒
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