美術館へ行きました。
昨夜は病院に泊まり、11時に交代の父が来たので私は帰ることにしました。駅へ急いで歩いている時に、駅のバスターミナルに広島の八丁堀行きのバスが停まっていました。(ここから八丁堀行きのバスが出てるんだ・・)と思ったら、テレビで宣伝していた美術館のことを思い出しました。八丁堀と美術館はすぐ近くです。(行ってみよう!)広島市内には「ひろしま美術館」「広島県立美術館」「広島市現代美術館」の大きな美術館が3つあります。絵画を静かに鑑賞しながら過ごす時間は、日常のいろんな出来事でささくれ立った心を鎮めてくれるので、結婚前に広島に住んでいた時には、一人で美術館によく行っていました。徹夜明けだから早く帰って少しでも寝れば良いのに、思わずバスに飛び乗った私。バスの中で超爆睡し、スッキリした頭で鑑賞しました。磯江 毅(1954-2007)・・・・あるがままを理想化せず描写しようとするリアリズム絵画。19歳でスペインに渡った磯江は、スペイン美術界で最も注目される一人となります。1996年から活動の場を日本にも広げ大きな足跡を残しながら、画業なかば53歳という若さで他界しました。本当にこれが人の手によって描かれた絵なのか・・写真ではないのか・・・と疑ってしまうほどのすばらしい絵画の数々。特に広告ポスターになっている「新聞紙の上の裸婦」の前ではしばらく離れることができないぐらいの衝撃でした。これほど心揺さぶられる絵にはなかなか出合えないです。たまたま行ったホテルに飾られていた奥田元宋の絵を初めて観た時に、足が震えて涙が出て、その場から動けなかったことがありますが、それ以来のことです。こんな素晴らしい絵を描く方を今まで知らなかったなんて・・・もっと早く知っていれば生きているうちに一目でも会うこともできたかもしれないのに・・・と残念に思いました。