家族の風景
病院に毎日通っていると、いろんな家族の様子を見ることになります。ちょっとでも病気を楽にしてあげようと、象のように浮腫んだ足を擦り続けたり、汗をぬぐって着替えをさせたり・・・ほとんど反応の無い人に話し続けたり・・・食べようとしない人に何とか食べさせようと頑張ってたり・・・それぞれが皆病気になった人のことを心配して、懸命に看病しています。そんな家族の姿を見ると、病気になった事は不幸なことかもしれないけれど、心配してくれる家族がいることは幸せなことなんじゃないかな・・・・と思います。でも中には心配だけれどどうして良いか分からずに、ちぐはぐなことをしている家族もいます。見ていると(そんな言い方しなくても・・・)とか(そんなやり方じゃ危ないのに・・)とか心配になってしまう家族もいます。看護師さんが介助する時には、会話しながらボチボチ食べているのに、その家族が介助する時には無言になり、まったく食べなくなってしまう。きっとこの家族の人は、今まであまり接することが無く、その人のことを分かっていないんだな・・・関係ができていないんだな・・・と思います。付き添っている人の接し方で、気力が変わり元気になったり、反対に元気が無くなっていく患者さんたち・・・・医師や看護師さんたちは、複雑な思いで治療を続けているんだろうな・・・・と思います。私には病気を治す医療的なことはできないけれど、祖母や母が笑顔でいられるような家族でいたいな・・・・・と思っています。