カテゴリ:家族
その筋には言わずと知れた漫画「失踪日記」。
そいつに今、なぜか息子(小5)がはまっている。 続編として出た「逃亡日記」にも。 「失踪日記」とは、有名な漫画家であった作者が、ある日「書けなくなり」失踪。そのかんのホームレス生活、アル中生活→精神病院入院生活を漫画に描いたものである。 内容はかなり悲惨だが、どこかユーモラスで、日記に出てくる本人は幸せそうにすら見える。 彼の失踪先・・・というか、失踪時にお住まいになっていた公園や空き地がわが家からそう遠くない地域でもあったことから、息子に「ほらほらここ、知ってるでしょ~」と読ませてみたところ、息子は一気に「失踪日記」の虜になってしまった。 ある意味、これは現代のサバイバル体験記でもある。 お金を使わず家に住まわず、空き地で火を起こし、そのへんの草や残飯を煮炊きして生き延びるその技術(?)と知恵に、息子はすっかり魅了されてしまったもよう。 (遊びにきた友だちにも、「この漫画、すげーんだぜ!」とすすめていた。 「大根は、薄く切るとビター味で、厚く切ると甘い味という二種類が楽しめるんだって!」などと着実に知恵をつけているもよう・・・) 息子よ。その感性はある意味正しい。 なにせ私たちは今や、電気なしでは暮らせない。 家電やケータイなしでは暮らせない。 コンビ二なしでは暮らせない。 お金なしでは暮らせない。 ・・・という情けない体たらくである。 電気やモノや金に依存しなければ生きていけなくなった私らにとって、もうひとつの「生きる力」=極端な「代替案」を見せてくれる作品(ちょっと極端すぎるけど・・・)。 そのうち作者の吾妻氏の妻の立場から書かれた「失踪され日記」が出るのではないかと、心待ちにしている私である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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