309193 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

清掃生活 * seinarukurashi

清掃生活 * seinarukurashi

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008.07.31
XML
カテゴリ:
「都会の狭い空の下、我々ベランダーはいつだって必死に植物の世話をし、枯らしてしまってはため息をつく。

そして何度も何度も花屋の店先に向かう。

だが、それでいいのだと俺は言いたい。

枯れることもまた、植物の生命の一サイクルなのだから。

延命出来るに越したことはないけれど、我々と別種の生命は思い通りには動かない。

それがコントロール不可能であることを、我々は身をもって知る。

つまり、園芸は植物を支配することではないのだ。

むしろそれが出来ないことを教えてくれるのである。

枯れてしまった植物に、だから俺は感謝を捧げる。

手の出しようもない命の数々に、俺は感謝する。

ありがとう。

そして、さようなら。」

   (「自己流園芸ベランダ派」毎日新聞社:いとうせいこう著)「終わりのご挨拶」より抜粋

いとうせいこう。
私と同世代である彼の動向には、いちいちシンパシーを感じてしまう。
彼のブログを読んでいると、現在はビルマ民主化について、相当本気で考えて行動しつづけているもよう。

さて、この本「自己流園芸ベランダ派」は、園芸エッセイの領域を越えてもはや「いのちの書」である。

巻末の伊藤比呂美姉御との対談がまた秀逸。
伊藤姉にこてんぱんに料理されているせいこう氏。

ベゴニアやポトスの話から、ジェンダーの話にハイデッカーから般若心経に壮大につながる(笑)やりとりを、心底楽しんだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.31 21:03:20
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

せれにてぃ

せれにてぃ

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.
X