カテゴリ:家族
台所で夕飯の支度をしていると、背後からなにげに息子が近寄ってきて、流し台の後ろにある椅子に座る。
椅子に座ったまま、彼は近くの棚にあるパンなどをほおばりながら、「あのさあ・・・」と話し始める。 こんなふうに、 私(母)=後ろ向きで台所仕事中 息子=椅子に座ってなにかしながら(食べながら) この位置関係が、思春期の息子はいろんなことをお話しやすいみたい。 (そういうわけで、台所の流しの後ろにひとつぽつんと置いてあるこの椅子は、実はとても大事な存在なんである) 昨日の「あのさあ」のあとは、彼が最近悩んでいる、とある話が続いた。 はじめて耳にする話だ。 ぽつぽつと話しつづける息子。 うん、うん、それで? と時々振り向きながら話をきく私。 ほんとうは、耳にした話の内容に、内心ちょっぴり動揺していたんだけどね。 もちろんそんなそぶりは見せないようにして、ひたすらネギをきざみながら話を聴く。 私の動揺や心配は、彼にとってなんの助けにもならないのだから。 彼は自分の悩みや葛藤と、ちゃんとつきあっている。 しばらく話をきいたあと、 「もう少し悩んでみる?」と言うと、 「そうだね。うん、そうするよ」と言って台所を後にしていった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.26 08:53:55
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