309033 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

清掃生活 * seinarukurashi

清掃生活 * seinarukurashi

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009.02.02
XML
カテゴリ:

楽園の歳月.jpg

昨年急逝された、大好きな宮迫さんの遺稿集。
「楽園の歳月―宮迫千鶴遺稿集 」(清流出版)

どきどきしながら、少しずつ読んでいった。

「ちょっとばかり、大きな病気に遭遇してしまった」とはじまる、「わたしの『津波』」という文章が、胸に沁みる。


「痛みとの戦いが少しおさまってから最初に考えたことは、『過去をすべてガンジス川に流そう』ということだった。

病気の原因を過去の人間関係に探るというのは、手のつけようのない作業だ。

かりに過去の何かが大いなるストレスになっていても、それをあらためて責める意味がない。

それよりも過去をすべて手放したほうが、さっぱりする」


ガンジス川に流すってところが、スケールが大きいなあ。
私は思わずうふふと微笑んでしまったのだ。

私も、過去はもうすべて流してしまおう。
それも近所の川とか三途の川とかのちまちまとしたのじゃなく、ガンジス川くらいデカイ川がいいね。
きっと私の煩悩が、豪快に流れて行ってくれるだろう。

宮迫さんは、彼女を襲った突然の病を、「『津波』と呼ぶことにした」と書いている。


「これから治療の日々が始まる。
だが、さして憂鬱でもない。
いつ人生が終わってもいいように生きて、人生の細部を楽しんでいこうと思うからだ。

幸い、いま何を食べても美味しい。家族や友人とともに、美味しいテーブルを囲んで、
そのことを最高の幸福であるように過ごそうと思う。

『津波』は大きなものを押し流していったが、それでも海はきれいだもの」


お連れ合いの谷川さんによると、宮迫さんは病床で「あっちの世界もおもしろそう」と言ってらしたとか。死を、ほんとうに恐れていなかったとのこと。

今となっては、ほんとうのところはわからない。
でも、自らの病も、死をも、祝福として受け入れられていたのではないかしら。

宮迫さんの絵を部屋に飾ろう(と、たった今思いついた)。
陽気で喜びに満ちて、そして静かな彼女の波動を、近くに感じていたいから。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.02 08:49:06
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

せれにてぃ

せれにてぃ

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.
X