カテゴリ:スポーツ
※最初に断っておきますが、福士加代子さんは、
僕の好きな陸上選手の一人です。 嫌いで言っているのではないので、悪しからず。 転倒しながらも、19位でゴールした福士さんをたくさんの人が賞賛する中、 今週日曜日のサンデーモーニング名物スポーツコーナー(「喝&あっぱれ」のやつね)で、 張本さんがおっしゃっていたことに、僕も激しく同意でしたので、 遅ればせながらも、記事を書きたいと思います。 「すぽると」で、デーブ大久保さんが拍手していたり、 挙句の果てには、地元発行の「山陰経済ウィークリー」(2/5号)の編集後記にも取り上げられていて、 「何を考えているんだ!?」と違和感を感じたので。 まず、福士さんの結果は19位で、 しかも、明らかに調整が失敗したレースだった、ということ。 あのフラフラの姿は、正月の箱根駅伝を見ているようで、 本当に痛々しかったし、可愛そうでした。 確かに、あの状態で完走したことは、すごいことだし、 賞賛している方も、この部分を評価しているのだと思うけど、 あまりにも手放しで評価しすぎではないだろうか? 注目されていた福士さんだったから、あそこまで取り上げられたのであって、 他の選手だったら、「ただの19位の選手」で終わっているでしょうね。 以前、安来で二宮清純さんが講演されたとき、 こう言っておられました。 「諸外国は、弱者に暖かく、敗者に厳しいが、 日本は逆で、敗者に甘く、弱者に厳しい」 福士さんは、見た目や言動と違い、非常にストイックで頑張り屋さんなので、 この結果に甘んずることは無いだろうけど、 浮かれすぎのマスコミには、ちょっと辟易しますね。 それと、これも特にマスコミに言いたいのだけど、 結果やタイムは芳しくなかったものの、 2位に入賞した森本選手を、もっと評価すべき。 2001年世界陸上エドモントン大会・女子100m決勝で、 大本命のマリオン・ジョーンズが2位に終わり、 無名のウクライナの選手が優勝したとき。 「マリオンが負けた!?」と、TBSは大騒ぎでしたが、 そのマリオンに勝ったウクライナの選手をたたえるコメントは、 あまり聞かれませんでした。 応援したい選手、注目の選手がいることは分かるけど、 日本人選手ならいざ知らず、 結果より知名度を優先するマスコミは、要りません。 福士加代子という選手は、僕の人生の中で2度ほどポイントとして出てきています。 一つは、福士さんがインタビューで言っていた言葉、 「昨日の自分に、今日は勝つ」 今でも僕の励みの言葉として、支えになっています。 もう一つは、数年前の都道府県対抗女子駅伝で、 福士さんが走る姿のバックに流れていた花*花の「涙のチカラ」という歌。 実況していたNHKのアナウンサーも 「笑顔で走る駅伝のランナーは、初めて見ました」 と言っていました。 あの福士さんの姿を思い出したから、結婚式のお色直し後、 「涙のチカラ」をカラオケで歌いながら、入場したんですよね。 (ま、その後離婚した、というオマケつきですが) ……というわけで、 福士さんには、トラック競技で北京へ行ってもらって、 各種マスコミには、結果と頑張りを見極めて報道して欲しいです。 順位を無視しているわけじゃないだろうけど、 短絡的に拍手したり、編集後記に書いたりするのは、 止めて欲しいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月08日 13時24分02秒
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