|
カテゴリ:伊豆各地
●下田に黒船? 伊豆の下田に黒船が現れた。 遊覧船「サスケハナ」の黒船ではなく全長166mの巨体です。 これは、下田港に初めて入港するクルーズ船「にっぽん丸」のことでした。 「にっぽん丸」は新形コロナの影響で運航が停止されていたが、昨年末に国際航路に初めて動き出した船で、マダガスカルやモーリシャスまでインド洋を47日間かけてのクルーズを実施したのだ。 今回は、神戸13時発で伊豆の河津桜と駿河湾からの富士山を目的に企画された3泊4日の国内クルーズとなっている。 画像はマリントラフィックより 神戸を出港し下田に向かっている。 21日午後に乗客330名を乗せて神戸港を出港し、ゆっくりしたスピードで伊豆を目指し22日の朝4時にはすでに下田付近に到着していた。 しかし、下田の港内は喫水(水深)が浅く大型のクルーズ船は桟橋に横付けすることができないのだ。 にっぽん丸の喫水は6.6mなので最低でも7m以上の水深が必要なのだ。 従って、黒船際の時にアメリカ軍や自衛隊の軍艦が停泊する外堤防の沖にイカリを下ろし、観光オプションを予約している乗客は通船(テンダーボート)という渡し船を使っての上陸となる。 これを沖止めという。 これまで通船による上陸を経験した所は、インド洋のモルディブとイースター島だった。 その他にも、地中海のリゾート小島であるミコノス島も通船利用となる。 ちょうど自船のテンダーボートで上陸する様子を見ることができた。 下田の街並み散策と、ちょうど満開になった河津や雛のつるし飾り、下賀茂の桜見物ツアーに出掛けるようだ。 ただし、先日のような春一番並みの強風雨などの天候の場合は下船できない場合もある、前日には下田では希に雪が降ったようだが、今朝は少し雲が多いが天気に恵まれセーフだった。 港では市長のお出迎えと下田太鼓の演奏などで歓迎イベントが行われたようだ。 観光後は、16時半に出港し伊豆半島をグルッと回り込み駿河湾に入り、翌朝に洋上より雪を被った素晴らしい富士山を洋上から眺め、清水港に入港し再び下船し久能山やイチゴ狩りなどを楽しみ夕方に神戸に向けて出発の予定だ。 船内ではアメリカ人の尺八奏者の演奏もある。 料金は16万2千円から72万9千円までと幅がある。 下田港には、7年前に少し小型ではあるがフランスの「ル・ソレアル」というレストランクルーズ船が一度入港したことがあったのでそれ以来であった。 伊豆半島は周囲が海ばかりなのだが、大型のクルーズ船が入港停泊する港は無く、唯一にっぽん丸(166m)程度の長さの船は熱海港に停泊することができる。 伊豆半島の南端である下田港の桟橋に横付けできるようになると、「飛鳥Ⅱ」や海外からのクルーズ船も来ることになり、伊豆の魅力を体験してもらうことや経済効果も期待できるところだが。 クルーズファンとしてはその都度撮影に出掛けたくなりそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/02/23 08:10:16 AM
コメント(0) | コメントを書く |