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カテゴリ:音楽
●推しメン 最近、友人に人生初の「推しメン」が現れ毎日がウキウキ状態だという。 このアーティストは、春の風やお多福風ではなくシンガーソングライターの「藤井風」といって昨年頃から世間を賑わせているのだ。 彼は、1997年岡山生まれで若干25歳なのだが、喫茶店(未茶夢)を経営していた父親の影響もあり3歳からピアノ、トランペット、ギター、サックスを習い始めジャズ、クラシック、ポップス、演歌など手当たり次第に聴いて耳コピして歌っていたそうだ。 私が初めて彼の歌を聞いたのは1昨年の9月、コロナ禍で無観客となった横浜日産スタジアムのコンサートだった。 たった一人、スタジアムのど真ん中にピアノ1台を用意し小雨降るなか歌い続けた。 その模様はリアルタイムでYouTubeで配信された。 正式にデビューしたのは2020年なので、身近な人達に聞いてもほとんど知られていない。 多分、良く分からない変な曲を歌う歌手程度の認知なのだろう。 今日は、大阪パナスタジアムで行われたライブの模様をNetflixで配信されているというので見ていたが、最近のステージは凄いと感じた。 たった一人の歌手が、数人のバンドとダンサーのみで3万5千人もの観客を集めてしまうのだ。2日で7万人。 いつの間にか、映像に引き込まれ不覚にも最後まで観てしまった。 あの広島弁の口調と、「死ぬのがいいわ」、「へでもねーよ」など意味不明の曲名が特徴なのだが、リズムは良いと思う。 その影響なのか、自分もドラムの練習曲としてこの変わった曲に合わせて叩くようになった。
1年で全国の主要都市のコンサートも終わり、次は海外進出だという。 通常の、ステージ上には背景やバンドの音響機器がギッシリ組んであるのだが、今回の内容は背景が白でプロジェクションマッピングを多用し、音楽に合わせ驚くほど鮮明な映像がステージを盛り上げてくれている。 また、本来はライブ会場ではスマホなどのカメラや録音機は持ち込み禁止または撮影禁止が常識なのだが、最近は指定曲のみ撮影を許可している。 演歌歌手などは、長年師匠に弟子入りしてデビューと同時に全国のレコード店で売り込みキャンペーンをしたりと、努力を重ねてようやくラジオやテレビに出ることができるのだが、今の時代はSNSを活用し一気に世界に発信され後に国内コンサートを行う手法がとられている。 友人の「推し活」の熱狂ぶりも凄い。 昔ならレコードが擦りきれると言われるほど、毎日曲を聴いてYouTubeを見ているが、今はWi-Fiを使っての鑑賞なので費用はかからない。 当たる確率の少ないコンサートチケットにチャレンジし会場で熱狂、安くもないCDやグッズを購入する。 10万円くらい投資しているかも、熱が冷めたらメルカリ行きにならなければ良いのだが。 この行動力は、日々の生活に多大な活力を与えてくれているのだろうと感じ羨ましい限りだ。 私にはそんな「推しメン」は未だに現れないが、鉄チャンが、西にSLが走ると夜中でも駆けつけ、東で記念グッズが出ると聞くと右往左往するのと同じなのかな。 静かに見守りましょう・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/03/18 05:34:19 AM
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