線路脇のカメラマンのブログ

●天然記念物（五竜の滝）

裾野の庭園鉄道の見学も終わり、同じ裾野地区にある五竜の滝に向かった。

五竜の滝がある中央公園の入口には、国指定文化財の茅葺き屋根の古民家が建っている。

この古民家は「旧植松家住宅」で、頼朝が富士で巻き狩りをするため移住してきた植松氏が1700年前後に建てられた家だ。

松林が続く公園の奥に進んで行くと、滝の音が聞こえてくる。

溶岩大地に段差ができたような滝が「五竜の滝」だ。

滝は雄滝と雌滝に別れていて、雄滝は雪解、富士見、月美の３滝が、雌滝には銚子、挟衣の２滝の名がついている。




木で隠れている。



見晴らしが良いように吊り橋がかけられている。

富士山からの雪解け水が溶岩の隙間から勢い良く流れる様は迫力がある。

巾100m、高さ12mは一枚岩で出来ておりここに５本の滝が流れている。

この側には、1891年（明治24年）に開業した五龍館佐野ホテルがあった場所で、若山牧水や新田次郎などが投宿している。

東海道線が御殿場廻りだった頃には大正天皇や後の昭和天皇などの皇族も見えていたが、丹奈トンネルが開通すると衰退してしまったようだ。

伊豆ジオパークには入ってないがそれに準ずる規模の滝だった。