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カテゴリ:伊豆各地
●蘇我物語 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は終了したが、伊東市文化財管理センターでは「蘇我物語始まりの地」と題した企画展が開催されている。 テレビの放映でも登場した歴史人物がおりなす仇討ちの物語だが、伊豆の住民でも知っている方は少ないようだ。 日本三大仇討ちとは、赤穂浪士の仇討ち、伊賀上野の仇討ちとこの蘇我兄弟の仇討ちを言うらしい。 あらすじはこうだ、時は源平合戦の始まる前、伊豆の河津に住んでいた蘇我兄弟。 父は河津三郎祐泰(すけやす)で、ある伊東の奥野での狩りから帰る途中に伊東の南部にある赤沢でくせ者に襲われた。 その時、3歳、5歳の兄弟に遺言で「狙ったのは工藤祐経(すけつね)だ」と告げられた。
兄弟は「いつか大人になったならば必ず仇を打ちます」と誓った。 父の死後、小田原の近く国府津の蘇我氏に連れ子として入ったので蘇我兄弟と呼ばれた。 蘇我兄弟の十朗祐成が22歳、五郎時致が20歳になった建久4年(1193年5月28日)に将軍の源頼朝が富士野(富士宮)で大規模な巻き狩り(獣を追い立てて狩りをする方法)で、その日の深夜ついに仇をとることができた。 十朗は討ち死にし、五郎は捕らえられ斬首された。 この浪漫的な親を思う兄弟愛が盲目の僧により語り継がれ、京都に持ち込まれ作者は不明だが全10巻程の「蘇我物語」として本になって庶民の娯楽となった。 今回は、物語を版画で表現したものが展示されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/06/27 09:31:22 AM
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