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カテゴリ:伊豆各地
●八幡野秋祭り(おのぼり行列) 「八幡宮来宮神社の例大祭」翌日の行事は、「お上り(遷幸)」の日になる。 祭りは午後から始動なので、八幡宮来宮神社の前身だった海岸沿いの「堂ノ穴」に行ってみる。 大室山が噴火した時に流れ込んできた溶岩が固まる時にできた洞窟で、、波で浸食され半洞窟となっている。 現在の住人はこのカニさんだ。 以前は漁協だったが現在はダイバーの基地になっている。 堤防の先端で一組のご夫婦が魚釣りをしているが、「目の前にダイバーが潜っているので何も釣れないよ」とボヤいていた。 海水温はまだ28℃ほどあるので泳ぎたい気分だ。 ここでの見物は「万度(まんど)」と言われる行事だ。 4年ぶりなので家族や友人が励ましに来る。 まるで力自慢大会のようだが、悪魔払いの儀式だという。 円陣を組んでこれから長丁場の始まりだ。 参加者のほとんどは20~30才代だが人手不足もあり40歳代の方もいるとか。 神聖な「万度」なので失敗しても地面に倒さないように瞬間的に支えるのだが、体に当たったら大けがするようだ。 柱の中間には手をかけるところがあり、肩で担ぐのではなく両腕のみで上手に持ち上げて歩き、回転させ地面に落とすと成功だ。 すると観客から拍手がわく。 昔はこれでは顔が知れ渡り結婚に結びついた者が多かったとか。 次の番が取り合いとなる。祭りが近くなると数人が集まり練習しているようだ。 素人が飛び入り参加でもしたら一発でギックリ腰になるだろう。 地面に突き刺すように落とす。 なぜ女装なのかを数人に来てみたが誰も分からなかった。 唯一「神様が女性なので嫉妬しないようにだろう」との答えだったが、調べてみると盆踊りから来ているようで、全国的に男の女装は多くあり仮装することで地位や身分を越えて楽しむことから始まったようだ。 なかには少しも持ち上げられず残念がってしまう者もいるが、悔しさなのか暫くすると再びチャレンジしている。 倒れないように群がって支える。 「しゃぎり保存会」のメンバーは、次の祭りを担う世代のこどもたちで、「山車」のなかで太鼓を打つ先輩のしぐさを真似している。 万度が1時間ほど続くと、先日下って来たときと同じように神輿行列を組、その後に万度と山車が続き1時30分に出発となった。 この山車のなかには、全国でも珍しく「胡麻幹屋台」があることだ。 これは胡麻の殻が付いた幹を貼った「ゴマガラ」という屋台の事だ。 このゴマガラが祭りのハイライトとなるのだ。 こちらは、木遣り(きやり)保存会の屋台でした。 おのぼりは、延々と坂道を登ることになるので、所々に町内ボランティアが「給水所」を儲けている。 暦では秋になってきたようで栗が沢山実っていた。 このガード下の三差路は旧下田街道のようだ。「右下田道」と書いてある。 神輿の行列は時間通りに登ってくるが、その後が続いてこない。 これはムラサキシキブでしょうか。 沿道の町民が出迎える所では、「万度」の舞いを数か所で見せているので1時間ほど遅れている。 この場所で待っている方は待ちくたびれて一旦家に帰ったり、世間話で待っている。 通行止めをしているので車が出るに出れない状況だ。 住宅の隙間に旧下田街道を見つけた。 神輿が通り過ぎて1時間後にようやく万度が到着した。 この若者は足を怪我したようだ。 子供達が引く「ゴマガラ」も続いてきた。 途中で何度も給水を取らせたがトイレの問題もあるので大変だ。 ここにも友人がいた。 ここで何度目かの小休止となり道に座り込んで給水タイムとなった。 あと200mほどなのだが「もう動けないー」。 続く、、、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/09/21 12:10:09 AM
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