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カテゴリ:伊豆各地
●八幡野秋祭り(クライマックス) 八幡宮来宮神社の例大祭の翌日の行事は、「おのぼり(遷幸)」の日で境内でクライマックスを迎える。 先に到着した神輿は、神社の境内に戻ると「御霊」を神輿から神社に戻す儀式が行われた。 ここからは微妙な時間差での演出となる。 神様の姿を見えなくなるまでは「万度」や「ゴマガラ」を境内に上げてはいけないらしい。 再び、神輿の列が整われ今度は右奥の小さな「八幡宮」のお宮に向かって進んで行く。 ここでも身を低くして行列を見送るのだ。 狭いお宮の前で「御霊」のお戻りの神歌が始まり、今度は本社を目指し薄暗くなった森の中に消えた。 先日と同じく神主が懐に隠し神棚に戻す儀式が行われるのだ。 神様が姿を消し、祭りのクライマックスを迎えると庶民の祭りが始まる。 「万度」が階段を登って一時安置される。 次に「ゴマガラ」を境内に上げるのだが、台車からゴマガラだけ外され、太く長いロープで車輪もないゴマガラを引きずって上げようとするのだ。 しかし、ここでハプニングが起きた。 ロープが付け根から切れてしまったのだ。 急遽、引くことをあきらめて万度を演じてきた若者を集め、人の力で階段を上げることになった。 しかも、ゴマガラの中には大人二名の太鼓打ちが乗ったままで動かすようだ。 全員総出で何とか上まで引き上げると、その周りで踊りだす者も出てきた。 ここから、「ゴマガラ」はシャギリの演奏とともに境内をゆっくり一回りするのだ。 狭い境内には、先ほど安置した「万度」が再び出され最後の舞いを始めたが、今度は少し違う。 これまでは、倒れないようにしてきたが、今度は誰も手助けせずわざと壊すかのように全体を地面に叩きつけるのだ。 だんだん装飾が剥がれてくると、栓の先端から「金太郎」の人形が表れてきた。 隅っこでは、女性軍が円陣を作ってシャギリの音頭で踊り始めた。 周囲には、多くの観客、万度、ゴマガラ、踊りが入り乱れている。 この横笛奏者は、長年祭りに参加してきたが今年で86歳になったので今回で引退するそうだ。お疲れさまでした。 約1時間ほどで最後の行事が始まろうとしている。 階段付近で見ていた観客が安全のためと遠ざけられたのだが、何が始まるかわからないようだ。 境内では「ゴマガラ」が一周して終わるようで、長いロープが付けられ全員が引き始める。 しかし、子供がごねるようなしぐさが始まった。 これは楽しい祭りを終りにしたくないとのことを表しているとのことだ。 イベントの最後は、「ゴマガラ」の階段落しだ。 屋台の中で太鼓を打っている者が退散すると、階段下で長いロープを持った若者が合図と共に全速力で「ゴマガラ」を引くのだ。 太鼓を積んだまま階段を転げ落ち鳥居の先まで飛んで行った。 この到着状態により今年は豊作かどうかを判断するようだ。 鳥居に当たったようだ。 これで2日間の暑くて過酷な秋祭りは終わった。 昼食もとらず1日で1万2千歩歩きました。 ここの祭りが終わると周辺の川奈や富戸、大川、稲取などの秋の祭典が続きます、次はどこの祭りをレポートしようかお楽しみに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/09/22 06:15:55 AM
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