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カテゴリ:伊豆各地
●トンネルを歩く 先日のニュース、JR横浜支社の企画で「伊東線Night Walking in 新宇佐美トンネル」という面白いイベントが出ていました。 内容は、来月12月9日(土)の深夜にJR網代駅ー新宇佐美トンネル(2941m)ー宇佐美駅を両側から歩くということだ。 募集人員は90名で、参加料金は13,000円と安くはない。 記念品として、踏破証明書、ヘッドライト、架線文鎮が用意されている。 もちろん、終電が終わってからのことなのだが、通常は入ることのないトンネル内歩きは興味があるので直ぐに満員になると思われる。 トンネルなので特に何があるわけでもないが、この新宇佐美トンネルは他にはない特徴がある。 伊東線は、東海道本線の熱海駅から分岐し1938年(昭和13年)に熱海ー伊東間に単線16.9㎞の鉄道が開通した。 伊豆への来遊客も増加したころ、地元から「伊東線複線化期成同盟会」などが発足し、国会や国鉄に陳情し始めた。 それにより、熱海ー来宮間の複線化と伊豆多賀ー網代間の「新小山トンネル」、網代ー宇佐美間の「新宇佐美トンネル」が1993年までに完成したが、その後は諸事情により複線化計画は中止となった。 この新宇佐美トンネルの横には、現在でも旧宇佐美トンネルがある。 このあたりの場所は、丹那トンネル同様に温泉地帯特有の地盤で、「温泉余土」という厄介な地層があり、温泉熱で粘土化した土が水を吸うと膨張し鉄柵でも変形してしまうほどで難工事だった。 従って、トンネルの断面は一般的には馬蹄型なのだが、圧力を均等にするため新宇佐美トンネルは真円型となっている。 トンネル内部も、レール間に湧水を流す溝があり、途中からは道床と一緒にコンクリート構造としたスラブ軌道となっている。 良い機会だったが残念ながら仕事のため参加できません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/11/05 05:45:33 AM
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