線路脇のカメラマンのブログ

●列車分離

 静岡県西部の大井川鐵道では、昨日の14時45分頃（金谷行き普通52列車）本線走行中に機関車と客車の連結器が離れて「列車分離」してしまったという事故があった。

これは「列車分離」というインシデント（事故に繋がる事象）で、国土交通省の安全委員会の調査が入った。
過去にも2回連結器が外れる事故があったので事は重大だ。

発生状況は、終点の家山駅で折返しのため電気機関車を反対側の金谷方面に付け替え、10月24日から期間限定の客車列車を家山駅14：45発金谷行の普通52列車となった。

電気機関車は元西武鉄道のE31形で、旧型客車3両を牽引して家山駅を出発しポイントを渡って100mほど進んだ所で「ブシュー」という音と共に急停車した。（次の折り返しからは新金谷駅から両側に機関車が付く計画だった）

ある日の客車列車。

この模様は、車内に乗っていた多くの鉄道ファンらが動画を撮っていたのでその映像がテレビのニュースで報じていた。

乗客81名と乗務員5名が乗車していたが怪我などはなかった。

その後、乗客は代行バスで移動となった。

現在の列車は、安全装置として各車両間にブレーキに使用する空気が引き通され、運転士のブレーキ操作により全車両にブレーキがかかる仕組みになっている。

また、何らかの都合で連結器が外れて各車両間を結ぶエアホースが切れると自動的にブレーキが掛かるシステムになっているが、高速で走っている時や勾配のある場所では大事故になる可能性がある。

機関車と客車の自動連結器、上からピンが降りてロックされる。


これは電車の連結器。

数日前は、新金谷駅の構内で夕方からＳＬの夜間撮影会が行われ、鉄道写真家の大御所である「広田尚敬さん」も出席していたのだ。

大井川鉄道は中古車のオンパレードなのでオールドファンが多い。

なお、昨年の台風15号による被害のため現在も家山～千頭間は運休中でバスに乗り換えとなっている。