線路脇のカメラマンのブログ

●旧西山邸

稲取の町内に「旧西山邸」の一般公開があるとのことで行ってみた。

稲取の温泉場の裏道を行くと、フラッグが立っていたので階段を登って行って。

門を入ると1軒の古民家があり案内の方がいる。

この西山邸とは、明治時代に稲取地区に近代医療をもたらした「西山五郎」さんの子孫の住居だったようだ。

明治元年生まれで、東京帝国大学医学部卒業後、山岡鉄舟の斡旋で稲取で診療を始め、子供達の健康と町を悪疫から守った医学士だった。

昨年取材した「どんつく祭り」でお披露目された「馬鹿囃子」を青梅から稲取村に紹介したり、稲取水力発電所の設立役員としても活躍した。

昭和15年76歳で死去した.

この古民家は昭和34年に施工された家で、子孫家族が住んでいた。

昭和の面影が残る雰囲気がある。

写真の現像をしていた部屋。














二階は子供部屋だったとか。










こんな功績のあった西山五郎さんについては地元の住民も知らない方が多いようなので、よい機会になればと思う。

大型モニターに写っているのは、地元稲取中学・高校のブラスバンドだが、中学の部活が人数不足で廃部になるとのことで、先日この場所で合同演奏会を行ったようだ。

家を取り壊す話もあったが、現在は稲取の「空き家活用モデルプログラム」の一環として作品展示や音楽サークル発表会の場として町民の集まる場所にしたいとのこと。





稲取の風景を小さな写真で紹介している。
写真の上にアクリル板を貼った変わった展示法だ。