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カテゴリ:保存車巡り
●九州のハチロク 九州で活躍していた最後のS「Lハチロク」が、23日冷たい雨の中、博多駅13:48ー熊本駅17:38でラストランとなった。 翌日には沿線のお客様70名を招待し、熊本ー八代で最後の運転が行われ最後にカマの火を消すイベントも行われた。 このハチロクとは、蒸気機関車8620形式の58654号車のことで、国鉄の前身である鉄道院が1922年に日立製作所笠戸工場で製造番号66番として作られ、今年で101歳と日本国内では最古の営業動態保存車だ。 同型機は国内用に762両と樺太(15両)、台湾向け(43両)にも製造されている。 同じ車種で京都鉄道博物館に8630号車があり、これは1914年汽車会社(製造番号129)製造なので動態構内での動態保存車としては最古である。 今回のハチロクは、長年九州地区で300万kmも走行し活躍後は、1975年に引退となりSL展示館に保管されていた。 1988年、人吉地区で復活運転することを条件にボイラーなどを新しく乗せ替えて、再び走行できるように整備され観光列車「SLあそBOY」が登場した。 しかし、古い車両なので何度かの故障も発生し一時は休止状態となっていたが、台枠の新制などで復活を試み「SL人吉」となったが、熊本地震や豪雨による肥薩線の被害により何度も運休を繰り返していた。 アニメ「鬼滅の刃」に登場する蒸気機関車としても人気となった。 動かない静態保存車としては国内に20両ほど、台湾に渡った43両の内の1両が苗栗(ミャオリー)鉄道文物展示館に1918年汽車会社製造(製造番号358)のCT152号機がある。 青森県の弘南鉄道新里駅に保存されている48640号機は1921年汽車会社(製造番号519)。 福岡県の78626号機は1924年川崎車輛(製造番号987)。 今月31日にはBSフジにて「九州最後の蒸気機関車~SL人吉を愛する人たち~」が放送される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/03/26 12:10:10 AM
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