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カテゴリ:伊豆各地
●北里柴三郎と伊東 新札も登場して1か月が過ぎたので皆さんの手元にも届いているでしょう。 手元にはあるのだがキャッシュレスの生活なので現金を使用する機会がない。 1万円札は「渋沢栄一」、5千円札は「津田梅子」で、千円札は細菌学者の「北里柴三郎」の肖像画が描かれているだが、実は伊東とのかかわりがあるのだった。 実家は九州の熊本であるが、1913年(大正12年)に現在の伊東市内に別荘を建て、伊東の街造りに貢献されたのだ。 別荘は市中心部の現在は幼稚園になっている松川沿いに、1万坪もある土地に、日本初の屋内温泉プールを建設した。 地元の人々にも解放され、「北里さんの千人風呂」と親しまれた。 これは、ハンガリーに留学しているときに温泉が病気の予防や回復に良いと考えたからだ。 これをきっかけに著名人の別荘が伊東にでき始めた。 また、衛生面でも別荘内は水洗便所とする事や、学校に通うための「通学橋」を自費で作った。 後の国鉄伊東線建設誘致にも多くの協力があり、当時の後藤新平総裁に橋渡しをしていたのだ。 別荘は後に講談社創業者の野間さんに渡り現在は幼稚園となっている。 昨年には、松川沿いに彫刻家重岡さん作による顕彰碑が建てられた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/08/21 08:25:37 AM
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