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カテゴリ:イタリア料理
イタリアには美味しいものがいっぱい。
ピザ・パスタ・ラザニア・リゾット etc etc.... 見かけにも美味しそうだ。 そんな中、素っ気無く、ぼてっとした料理がある。 それが・・・ 「ポレンタ」である。 今日はそのポレンタの話をしよう。 ポレンタは、イタリアで昔から食べられ続けている家庭料理。 昔から貧しい庶民の食を支えた大事な料理だ。 そんなポレンタは、トウモロコシの粉を固めた料理。 材料は、とうもろこしの粉・塩・水、以上だ。 作り方も簡単。 沸いたお湯に塩を入れ、 トウモロコシの粉を入れ、さらに煮る。 その間泡だて器でかき混ぜ、よく粉をお湯に溶かす。 その後40分弱火で煮て、全体的に固まったら出来上がり。 肝心のポレンタの味であるが、 一言で言うと、薄い。素っ気無い。 トウモロコシ版マッシュポテトの薄味モード とでも言えばいいだろうか・・・ そんな味だ。 しかし、それでは身も蓋もない。 以下に美味しい食べ方を紹介しよう。 1.チーズ、バターと共に食べる 熱々のポレンタに、バターを落とし、 パルミザンチーズまたはゴルゴンゾーラを乗せる。 バターとチーズが熱によってトローリと解けてきて、 ワインの付け合せにとても美味しく食べられる。 2.揚げポレンタにする いったん型に入れて、固めたポレンタを、 棒状の形に切り分け、油で揚げる。 フライドポテトのようなものが出来るので、 生ハムやサラミを巻いたり、ケチャップをつけて食べよう。 さくさくしたポレンタの食感を味わえる。 3.焼きポレンタにする 型に固めて一日置いたポレンタを、 焼き目が付く程度に焼く。 焼いたポレンタはお餅のような感覚で食べられる。 これにミートソースや、ソーセージ入りトマトソースをかける。 香ばしいトウモロコシの香りと、トマトの酸味のある味が、 マッチして美味しい。 続いて、ポレンタの歴史を見てみよう。 ポレンタの歴史は古い。 BC30年ローマ帝国の時代は、小麦粉の粉を煮て、 お粥のようにして食べたプルスが主食だった。 このプルスが元になって、ポレンタが出来たといわれる。 ポレンタが食べられるようになったのは、 コロンブスが新大陸発見をしてトウモロコシがイタリアに来てからなので、 15~16世紀だと考えられる。 とにかく質素なだけあり、昔から多くの庶民を助けてきたのだ。 ポレンタの語源は、 古代ギリシア語の「プルテス(plutes)」。 先ほど紹介したプルスと同じものを指す。 プルテスの語源は不明。 さて、このポレンタはイタリア北部の食。 かつてイタリアでは、 「北のポレンタ食い」 と言って南部の人が北部の人をバカにするときに使っていた。 しかし北部の人々は、このポレンタの薄いがかすかに甘い、 素朴な味に誇りを持っている。 そんなイタリア北部の人の伝統的な食、ポレンタ・・・ 豪勢なイタリア料理に少し飽きたときは、 ポレンタの素朴な味を食してみるのもいいかもしれない。。。 ポレンタ・ベルガマスカ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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