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テーマ:イタリアの美味しい話(706)
カテゴリ:イタリア料理
「アンチョビ?ああ酒のつまみか・・・」
という人。ちょっと待った。 確かに、アンチョビはお酒のおつまみとして美味しい。 しかし、塩味でコクを出したい料理にもいろんな場面で使われる。 そもそも、アンチョビの作り方だが、 地中海やヨーロッパ近海でとれた”かたくちいわし”を塩漬けして、熟成させて発酵させる。これをオリーブオイルに漬けると、アンチョビになる。 う~ん、サンサンとした太陽の下、 イタリア・シチリアの頑固な漁師さんが、大量のいわしと共に漁から帰ってきて、奥さんが浜辺で、加工している姿が目に浮かぶではないか・・・ その歴史は古く、はっきりとした起源は分かっていない。 ただ、古代ローマ時代の調味料”ガルム”の名残だと言われている。 ガルムは、古代ローマ時代の魚介類から作られるソースである。 当時は調味料として、日常的に塩味をつけるために使われていた。 いわしや小魚、小エビなどを塩と一緒に漬け込み、発酵させてガルムは作られていたらしい・・・ なんともアンチョビと作り方が同じではないか。 その後、古代ローマの衰退と共に、ガルムはその姿を消していく・・・ その名残として、イタリア地方ではアンチョビが残っていったのだ。 さて、おつまみにしても、サラダにしても、ピザにトッピングしても美味しいアンチョビであるが、今日はその他の料理も説明しておこう。 イタリア風カナッペ(クロスティーニ)だ。 これは薄切りパンに野菜や肉などを載せてたべる料理だ。 このカナッペのパンにアンチョビバターを塗る。アンチョビバターは、アンチョビを裏ごしして、バターに混ぜたものだ。 そして、たっぷり塗られたバターの上に、パテをのせ、さらにモッツアレラチーズをのせる。 これをチーズがとろけるまで、オーブンで焼くのだ。 これ簡単ですが、とても美味しい。 是非お試しあれ! アンチョビバター(フレッシュタイプアンチョビ入り) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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