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テーマ:世界各国に食めぐり(408)
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真っ青な青空と、深く青い海。
そして、童話にでてくるような白い建物を、 細い路地が駆け抜ける。 見渡せば、大小さまざまな島が、 リズミカルに目に飛び込んでくる。 エーゲ海だ。 眺めていると、青というより、藍というほうが近いその海に、 吸いこまれそうになる。 エーゲ海に面するトルコやギリシアの料理。 今日はそんな海の幸満載の料理を紹介する・・・ と思いきや、違う。 今日は、そんな街で日常的に食べられている、 『ピタ』 の話しをしよう。 ピタとは、中近東の代表的なパンで、 平べったく、中が空洞になっているものだ。 中に、肉や野菜を詰め込んで食べる、 サンドイッチのような食べ方が一般的だ。 味はピタがピザの起源となった説もあることから、 ピザの生地のような味を想像してもらうとよい。 ピタの成分は、小麦粉、水、塩、砂糖、イーストだ。 これを良く混ぜて発酵させ、焼き上げたもの。 小麦粉と水の比率は2:1。 水が少ないため、他のパンより長持ちする。 さてピタの起源はユダヤにある。 もともとはユダヤのパンなのだ。 正確なところはわかっていない(これいつもだが・・・)が、 恐らく作られ始めたのは、B.C.2000年ごろだ。 中国4千年の歴史に匹敵する、とても歴史の古いパンなのだ。 バビロニアで発祥したパンが、エジプト、ギリシアと伝わっていく過程で、 中東で、出来たもの。 実際に糖が入ったパンになったのは、B.C.1500年ごろだろう。 ちなみに、発酵パンの発見は、 「こねた生地を忘れて、そのまま放置していたら、塩をふいて膨らんでいたので、 焼いてみたら、今までにないふっくらとしたパンが焼きあがった。」 という、偶然によるものだったのだ。 続いてピタの語源。 ピタは、ヘブライ語でアラブ人のパンという意味であるが、 その語源は、ギリシア語の「ポケット」だと言われている。 きっと形から命名したのだろう。 さて、ピタの料理で有名なものを紹介しよう。 ・ファラフェル入りのサンドイッチ。 ピタの中に、ファラフェルと野菜を詰め込み、フムスを大量にかけたもの。 「ファラフェル」は中東の代表料理で、 ヒヨコ豆をおから状にして揚げた「豆コロッケ」である。 「フムス」は、ヒヨコ豆をゆでてすりつぶし、オリーブオイルと混ぜて作った、 ペースト、ディップ。豆の香りとオリーブオイルの柑橘系の味が、 まったりとした味を作り出し美味しい。 ・スプラキピタ ギリシア料理。 スプラキという、ギリシア料理を代表する香ばしい羊肉の串焼きを、 トマトやタマネギといった野菜とともに、ピタに入れたもの。 このピタ。 日本でも最近は、ファーストフードに使われているところもある。 それはそれで美味しいのだが、本当のところを言うと、 自分でピタを作って、お好みの具を入れて食べる。 これが最高に美味しい。 ■焼成冷凍■ピタパン 6枚 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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