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イギリス・・・
グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国。 伝統と格式を重んじる国。 だが、そんなイギリスに行くと泣きそうになる。 美味しい物がすくないのだ。 イギリス人には美味しいのかもしれない。 しかし、我々日本人には今ひとつという料理が多い。 そんなイギリスで、私の心を癒してくれるもの・・・ それが、アフタヌーンティーなのだ。 イギリスのホテルに泊まると無条件についてくるこのサービスは、 4時頃の小腹のスキ具合を満たしてくれる。 そして、このティータイムに頼むお勧めメニューは、 「クリームティー」。 イギリスでは最もポピュラーな、ティータイムメニューだ。 スコーンにクロテッドクリームとジャムが添えられる。 ポットに入ったいっぱいの紅茶と共に楽しむ。 スコーンは、固くしたマフィンと、ビスケットの中間のようなもの。 日本でも、おやつとして食べられる。 カリッとした表面の焼け具合と、中のほわっと柔らかい感触が何ともいえない。 味は、甘すぎずシンプルなゆえ、クロテッドクリームやジャムをのっけて食べると、 お互いの味が引き立ってとてもおいしい。 クロテッドクリームは、イギリス南部の特産品である乳製品。 クロテッド(clotted)は、”凝固した”という意味であり、 生クリームより少し固めのクリーム。 だが、味はそれほど甘すぎず、さっぱりしている。 さて、そんなスコーンの語源は、 ゲール語の「SGONN」から来ている。 意味は口いっぱいという意味だ。 口いっぱい開けて食べるということだろう。 そして、もう一つスコーンの語源に関する物語があるので、 紹介しよう。 ------(ここから)--------------------- むかしむかし、「運命の石」と呼ばれる石がありました。 元来は、ギリシア神話のヤコブが、 地上から天に至る梯子の夢を見たときに枕代わりにしていた石。 人を保護する力があると言われていました。 そんな不思議な力がある石は、代々玉座に使われてました。 古くはエジプトのツタンカーメンの玉座にも使われ、その後多くの国でも玉座に使われ、 最終的に古代スコッツ族がアイルランドからスコットランドに持ち込みました。 当然、スコットランドでも玉座に使われていました。 スコットランド国王は、元来この運命の石に座って戴冠したものでした。 その石はスクーン宮殿に置かれていました。 この「運命の石」は人を保護する力など、とても神聖なパワーを持つと思われていました。 そこで人々は、この石の形を真似たお菓子を作り出しました。 そしてこのお菓子に、当時「運命の石」が置いてあったスクーン宮殿の名前を取り、 スコーンと名づけました。 その後、イングランドの王だったエドワード1世がこの石を持ち帰り、 イギリスのウェストミンスター寺院に保管したのです。 もちろんイギリスでも、コロネーション・チェア(戴冠式用の椅子)の下に 置かれていました。 しかし、スコットランドでの、石返還活動も盛んになり、 1996年にエリザベス女王によって、スコットランドに戻されたのです。 スコットランドの人々にとって、「運命の石」それほど貴重な石なのです。 そして、その貴重な石を基にしたスコーンは、 イギリスでもスコットランドでも、今でも美味しく食べられているのです。 --------(ここまで)----------------------- そう、スコーンはスコットランド起源。 神聖なお菓子だったのです。 スクーン宮殿が語源だったという説が2つ目です。 ちなみに、「運命の石」は実物なので、今でも見に行くことが出来ます。 さて、そんなスコーン。 アフタヌーンティーと共に楽しむスコーンは、 イギリスの田舎の田園風景を見ながら楽しむのもいいし、 レンガの町並みを見ながら楽しむのもいい。 日本の街を眺めながら食べても良い。 お疲れ時に癒されるからだ。 最近では、日本のコーヒーショップでも食べられるので、 昼下がりにほっと一息、スコーンを食べよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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