病気になんか負けないぞ
請求書が届いちゃいました。そう、先日受けた動物病院でのMRIやCTの請求書です。その金額は約11万円。ざっと内訳を書くと、初診 3,150円MRIとCT 約52,000円血液検査外部委託料 約20,000円といったところです。20万円くらいを覚悟していたので、ちょっと安心。それでも高額ですけどね。 しかし、そんなことで安心したのもつかの間でした。外部機関に出した血液検査の結果が分かったので、15日(金)に病院へ妻が行きました。そこで言われたことは、とてもショックなことでした。それは、『FIPドライタイプに感染しています』ということです。【FIPとは】猫伝染性腹膜炎(ねこでんせんせいふくまくえん、feline infectious peritonitis;FIP)とは猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)感染を原因とするネコの感染症。(ウィキペディアより)この病気をネットで調べると、良いことは何も書いてありません。「完治しない」「治療法はない」「致死性が高い」「発症してからの余命は数年」などなど。そして17日、今後の治療方針などを伺うため、動物病院へ行きました。さすがに先生も私たちに説明しづらそうでした。口が重いというか、言葉を慎重に選んでいるというか。こちらもネットで病気のことは調べ、覚悟はしていることを告げ、「もってもあと3~4年(の命)という感じですか?」と聞くと、『そうなる可能性が高いです』という答えでした。現在考えられる最も有効な治療法はインターフェロンを投与することだそうです。ただ、インターフェロンがこのウィルスをやっつけてくれるという訳ではなく、ウィルスに対抗する力を付けてくれると言われている、という程度の治療法です。つまり、治るかどうか分からないけど、とりあえずこれしかない、というような状況です。おまけに、この治療法も高価で、数万円~十数万円かかるそうです。獣医からは『この治療をすれば治る、というものではないし、治療費も高額なので「やりましょう」とは言えません。よく相談して決めて下さい』と言われました。こういう説明は獣医さんに対して信頼出来ますね。金儲け主義の医者なら『治るとは言えませんが、やった方が良いです』くらい言うでしょうから。帰りの車の中で妻と相談し、インターフェロン治療をすることに決めました。インターフェロン治療といっても、投与方法に何種類か有るので、それはこれから獣医と相談して決めていきます。響太を天国に送って1年ちょっと。思い出すとまだ胸がきゅーと苦しくなるような、まだ悲しみから完全に抜け出せていないような状況なのに、空太がこんなことになるなんて。でも私たちはあきらめてはいません。ごくまれにではありますが、FIPが完治した猫もいます(それはFIPという診断が誤診だった、なんて言う人もいますが)。幸い、空太の症状はFIPにしては軽いらしく、今はステロイドが効いているのか以前と比べると元気に歩くようになり、調子がよいときは走ったりもします。おもちゃを追いかけて走り出したときは、嬉しくて鳥肌が立ってしまいました。あと問題はカイザーの処遇なんですよね。下手すると感染してしまうかもしれないんです。空太の食べ残しの餌を食べてしまったり、排泄物に顔を付けてしまったり、けんかして空太がカイザーを咬んでしまったりすると移るかもしれないんです。既に感染してしまっている可能性もあるので、まず感染しているかどうかを調べ、感染していなかったら隔離した方が良いんだけど・・・・この2人を引き離す方が、空太のストレスが多くなるような気がするんですよね。ちょっと検討課題です。 体を180度ひねった状態で寝ている空太。前足と後ろ足の向きに注目。「病は気から」という言葉がありますが、私はこれは猫にも言えると思っています。そして、猫には飼い主の気持ちが伝わる、とも思っています。つまり、私たちが「治る」と信じ、明るく接していればその思いが空太に伝わり、空太が元気になると思っています。だから、ちょっと手が空いたときなどは空太の背中をさすりながら、「大丈夫、治るから」と念じています。でも、空太は気持ちよく寝ているところを邪魔されていると感じるのか、うざそうな顔でこっちを見るんですよ。