オランダU-21 2-1 ポルトガルU-21
オランダの得点:バベル(33分)、リフテルス(75分)
ポルトガルの得点:ミゲウ・ヴェローゾ(77分)
ポルトガル
1 パウロ・リベイロ
2 アモレイニーニャ (46分-3 ジョアン・ペレイラ)
22 マヌエウ・ダ・コスタ
5 セメド
21 アントゥネス
4 ミゲウ・ヴェローゾ
8 マヌエウ・フェルナンデス (81分-20 ヤニック・ジャロ)
15 ルベン・アモリム (57分-19 ヴァレラ)
10 ジョアン・モウティーニョ
18 ナニ
9 ウーゴ・アウメイダ
レフェリーの判定がオランダ寄りだったのは確か。
だが、ジョゼ・コウセイロの采配と選手起用にも疑問が残る。
ベルギー戦からは右サイドバックをフィリペ・オリヴェイラからアモレイニーニャに
変更し、またヤニック・ジャロを下げてルベン・アモリムを起用し中盤を厚くした。
しかし、オランダ、ベルギーと、高くてフィジカルが強いチームに対しては、
スピードのある選手で掻き回した方が良かったのではないかと思う。
実際、後半途中にヴァレラが入ってからは攻撃が活性化し、いくつかチャンスを
作ることができた。
よって、ベルギー、オランダの高いディフェンダーに対して、優位に立てなかった
ウーゴ・アウメイダを外し、ナニ、ヴァレラ、ヤニック・ジャロの3トップにすべきで
あったと思う。・・・キャプテンであったから外せなかったのか。
また、中盤の底でマヌエウ・フェルナンデスとミゲウ・ヴェローゾを併用していた
ことも理解に苦しむ。
ポジションはフェルナンデスが前めで、ヴェローゾが下がりめであったが、
2人共ビルドアップを得意とする選手で、長所が被った。
フェルナンデスかヴェローゾどちらかと、守備に専念する選手が中盤でコンビを
組むべきであった。
・・・A代表で言えば、コスティーニャやプティの役割の選手が欲しかった。
ベルギー、オランダ2戦で及第点をあげられるのはマヌエウ・ダ・コスタとセメドの
両センターバック。
どちらも荒削り感は否めなかったが、あのレベルでは安定した仕事をしていたと
個人的には思う。
ポルトガルU-21代表を一言で言うと、タレントの寄せ集め集団。
ジョゼ・コウセイロはチームの方向性を示せていないと思うし、各ポジションに
潜在能力の高い選手を配置しているだけだ。
確かにポジション別に並べてみると、いつA代表の試合に出てもおかしくはない
選手が揃っているが、それが逆に監督の無策に繋がっているのだと思う。
彼らはまだ若い。
それゆえに監督の知恵と経験が必要だと思う。
決勝トーナメントに進むには、次のイスラエル戦に勝って、なおかつオランダが
ベルギーに勝利しなければならない。
プレーオフのロシア戦(初戦に1-4で敗れたが、2戦目に3-0で勝利)のように
底力を見せて欲しい。