エンポリ戦を戦うユヴェントスは、ネドヴェドやノッチェリーノらを出場停止で
欠く状況にあった。
そこで、ここ数週間、移籍発言で物議を醸し出していたティアゴを中盤の
センターで起用することになった。
スローテンポな前半は、ボールを簡単に奪われたり、周りとの連携ミスが
生じるなど、ティアゴ本来の出来からは程遠いパフォーマンスであった。
しかし、後半に入ると俄然ボールがよく回り出し、トレゼゲに集まってくる
ようになる。
何回かトレゼゲのチャンスが続いた後半6分。
ティアゴがトレゼゲにオフサイドぎりぎりのところでパスを供給すると、
エンポリGKバッリがトレゼゲを倒してしまい、ユヴェントスがPKを獲得。
このPKをトレゼゲが決め、ユヴェントスが先制する。
続いて、後半17分。
フリーキックを得たユヴェントスのキッカーはティアゴ。
トレゼゲの飛び込みに合わせて繰り出されたキックがトレゼゲの頭に
ドンピシャ。トレゼゲの2点目をアシストした。
そして、後半25分にも、ティアゴの左足でのシュートに反応したトレゼゲが、
GKバッリの弾いたボールをゴールに押し込んで、トリプレッタ達成。
絶好調トレゼゲと共に、ティアゴも3得点に絡む活躍を見せた。
試合後、ラニエリは「中盤でよく絡んだ。このまま調子を維持して欲しい。」と
ティアゴについてコメントしている。
ティアゴがユヴェントスで初めて存在感を表す試合となった。
ボールを持ち過ぎた前半に対して、後半はチームのスピーディーなボール回し
の中心となり、ゴールシーン以外でも合格点の内容だった。
しかし、これでスタメンが獲れるほど甘くはない。
ただ、ティアゴにとって好転するいいキッカケとなる試合になったかもしれない。
週末はインテルとのイタリアダービー。
ティアゴが試合に出るかはわからないけど、なんだか楽しみになってきた。