オールド・トラッフォードでマンチェスター・ユナイテッドとスポルティングの
試合が今夜行なわれる。
ロナウドとナニがスポルティングからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した
という前例があることから、ミゲウ・ヴェローゾやジョアン・モウティーニョも
彼らに続くのではないかと毎日のように報道されている。
しかし、当事者である彼らは目の前の試合に集中したいというのが本音
かもしれない。
カルロス・ケイロス
「我々のスカウトは世界中のあらゆるところにいる。」
「良い選手がいれば、問い合わせをすることもあるだろう。」
「我々は、ミゲウ・ヴェローゾ、ジョアン・モウティーニョ、クアレジュマ、
ブルーノ・アウヴェス、ボジングワ全員をチェックしている。」
「彼らを手に入れたいかって?」
「もちろん、全員獲得したい。」
「しかし、我々は200人の選手と働くことはできない。」
「我々にはヴェローゾのポジションに6人の選手がいて、今の時点で
彼を獲得することは最優先事項ではない。」
パウロ・ジョルジュ・ゴメス・ベント
「私はミゲウ・ヴェローゾの(移籍の)話について話したくはない。」
「我々が彼について話すことは彼のためにも良くないことである。」
「過去に何人かの良い選手が移籍したのは確かである。」
「いくつものクラブが彼を欲しがっているという話があったなら、
どのクラブも放ってはおかないだろう。」
「私はそれについて何もすることができない。」
「私ができるのは彼を最高の形でピッチに送り出すことだけである。」
「私は否定的でありたくはない。」
「彼の年齢と将来について考えなければならない。」
「(チャンピオンズ・リーグで戦うことは)夢の劇場であるかもしれない。」
「しかし、我々は現実的でなければならない。」
「グループリーグを戦う前はベスト16に入れるかもしれないと考えた。」
「しかし、(現実的に)それは可能ではない。」
「我々はUEFAカップでベストを尽くさなければならないだろう。」
「大事なことは選手がそれを楽しまなければならない。」
「こういうのもなんだが、最大限の力でそれを可能にしたい。」
ミゲウ・ルイス・ピント・ヴェローゾ
「私の夢はプレミアリーグでプレーすることであり、できればそれが
マンチェスター・ユナイテッドであればと思っている。」
「今は100%スポルティングの選手であっても(その夢は)秘密のこと
ではない。」
「オファーが来て、何が起こるか、シーズンの最後まで待つだろう。」
「しかし、このクラブ(マンチェスター・ユナイテッド)でプレーすることは
すばらしいことである。」
「拒むことは不可能だ。」
「ユナイテッドのスカウトに気付いている。」
「私はまだ若い。」
「いつかプレミアリーグでプレーすることになるだろう。」
ジョアン・フィリペ・イリア・サントス・モウティーニョ
「オールド・トラッフォードは我々にとって決勝と同じである。」
「チャンピオンズ・リーグに残りたいので、そこで勝つ必要がある。」
「それは簡単なことではない。」
「しかし、我々は恐れず、自信を持って戦う。」
「リスボンでは引き分けに持ち込むべきであった。」
「イングランドでの戦いをリベンジのチャンスと捉えるべきである。」
「オールド・トラッフォードでプレーすることは素晴らしいことである。」
「しかし、そこで勝つことこそが夢を実現することなのである。」
「スポルティングは自信を持った若いチームである。」
「どんなスタジアムでも戦う準備がある。」
「我々はマンチェスターへ負けるために行くのではなく、サプライズを
起こすために行くのである。」
「ロナウドやナニ、ルーニーがスポルティング戦に出ないのなら、
それはビッグニュースである。」
「しかし、彼らのチームには他にも良い選手がいる。」
「現在、マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパのベストチームの
ひとつである。」
「私はプレッシャーを感じたり、神経質になって、マンチェスターに来た
わけではない。」
「新聞紙上の噂、私の将来、マンチェスターからの興味などがあるのを
知っている。」
「しかし、それらが私を悩ますことはない。」
「相手がマンチェスター・ユナイテッドだろうが、レイションエスだろうが、
私が私であることに変わりはない。」
「ロナウドは今や世界のスーパースターだ。」
「ナニもそれに続いている。」
「しかし、スポルティング戦では活躍しないことを願っている。」
ポルトガルのビッグクラブにいるとはいえ、マンチェスター・ユナイテッドの
ようなクラブが自分に興味を持っていると知れば誰でもその気になるだろう。
・・・若い選手にすればなおさら。
スポルティングにとっても若い選手がビッグクラブに移籍して収益を得れば、
次のスターを育てることもできるであろう。
しかし、大事なのは、他国への移籍が選手にとって良い方向に進むことが
できるのかということ。
過去に、ウーゴ・レアルやダニといった将来を嘱望された選手がポルトガルで
十分に経験を積む前に国外でプレーし、若くして挫折している。
・・・シモンやクアレジュマは良い失敗例だったのかもしれないが。
そんなに急ぐ必要はないと思う。
ポルトガルで経験を積んでからでも遅くないのではないか。