マンチェスター・ユナイテッドとの首位攻防戦に敗れれば優勝がほぼ絶望
という状況の中、チェルシーは執念で勝利をものにした。
チェルシーは試合の立ち上がりからラインを高くして、「攻める」意志を
明らかにした。
・・・両サイドからの攻撃も積極的で、最近は攻め上がることの少なかった
パウロ・フェレイラもガンガン上がっていた。
試合が動いたのは前半終了間際。
右サイド、パウロ・フェレイラのパスを受けたドログバがクロスを上げると、
中央でディフェンスの背後から上がってきたバラックが頭で合わせて、
先制点を挙げた。
全てがチェルシーのプラン通り・・・。
であったはずが、素早いリスタートからパウロ・フェレイラが送ったパスを
リカルド・カルヴァーリョが対応できず、ルーニーに不用意なバックパスを
与えたことから同点に追いつかれてしまう。
ただ、今日のチェルシーは諦めなかった。
土壇場での逆転弾はバラックによるPKだったが、試合展開を考えると
このゴールは必然だったかもしれない。
ゴール後のバラックの雄叫び。
一番にバラックのもとに駆け寄ったリカルド・カルヴァーリョ。
試合中、フリーキックの場面で争ったバラックとドログバが抱擁するシーン。
感動的なシーンであった。
試合前にリカルド・カルヴァーリョが言っていたように、このあと2試合で
何かが起こるかもしれない。