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環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

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2005年04月の記事

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営業会議

本日は第５土曜日ということで出勤日．朝は営業会議，昼から営業開発会議を行う．当社は基本的には会議の少ない会社で，情報交換はグループウェアなどで行っている．でもたまには再確認や色々なことを顔を合わせて検討することも必要だなあと感じてきた．どうしても人によって温度差はあるし，熱く燃えさせるためには時にはハッパをかけることも必要になる．数年前に比べると自発的な意見が出されるようになってきた．自らが考えて自分で動かないとチームとしても覇気は生まれない．どうせやるなら指示されたことだけをやるのではなく，自分たちで発案して納得したことで思う存分実力を発揮して欲しいと思う．仕事では皆「プロ」と言っても，「プロ」の定義は決まった能力や時間を切り売りする人のことではない．勤務時間内に効率的に既に自分の持っているものを小出しにして終わりということはない．お互いの討論を通じて情報交換を行いお互い触発され，会議の前にはなかった新しいアイデアや「本当のやる気」が生まれ，もっというとそれが「自己実現」につながっていくものでないと会議の意味はない．たかが仕事ではなく，自発的に自己実現の達成の場として創造的な仕事をしてほしいと思う．そこから本当の「プロ」の仕事が生まれるのだと思う．

Apr 30, 2005

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オリーブプロジェクト

現在，京都の海外援助ＮＧＯである日本国際民間協力会がやっているヨルダンでの有機オリーブプロジェクトに関わっている．昨年１２月にヨルダンに現地視察に行ったが，やせた乾いた土地に細々と農業が行われているのがよく分かった．元々オリーブは５０００年以上前にパレスチナを原産とする作物らしい．それがギリシア・ローマ時代にギリシアやイタリアなどに持ち込まれ，今ではこちらの方が有名になってしまっている．今回のプロジェクトは，原産地であるヨルダンのオリーブを有機農業の手法で産業として再興するお手伝いをしようというものである．今日は午後からこのミーティングに参加した．インターンの大学生，若いスタッフ，また一線から退いた元ビジネスマンのボランティアなどと打ち合わせを行う．素朴に手をかけて作られたオリーブだけあって確かに品質はとてもいい．香りが大変強く，フルーティーな感じがする．元々食べるのが好きで，イタリア食材とか買って料理するのが趣味なだけあって，オリーブに関しても「ローマ法王ご用達」とか珍しいものがあると試してみていた．今回のオリーブオイルも優るとも劣らない品質だとは思う．問題はこれをどう日本のマーケットに導入するかということ．僕の役割は単なるアドバイザーなので，あまり責任はないのだけど仕事の合間をぬって出来る限りお手伝いしようと思う．

Apr 28, 2005

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一品商売の危険

たまにあるのだけど，「わが社はこれに賭けてます！！」っていう商品．僕から見ると本当に危なっかしい．勿論厳重な特許に守られていたり，本当に世界にそれしかなかったり，潤沢に資金があって追随を許さない体制があるなら話は別だけど，通常の会社がある一つのことに頼ってしまうのって本当に危険．主要取引先がほぼ一社だったり，主要商品が一種類で胡坐をかいてしまったり．傍から見てると「お前はもう死んでいる」の世界なのに，本人達は意外と悠長に構えている（だからこそ一つのものから脱皮できないのだが）．この道ではオンリーワンとか言っているうちが花で，他社が本当に敵対的に攻撃されたらひとたまりもない．当社も「うちがこれをやれば当社は得するかどうかはわからないけど，あの会社は潰れるかも？」ってことが結構ある．勿論そんな品のない実りのないことはやらないけど，まあ世の中そんな上品なことも言ってられないって考える人もいるかもしれない．おそらく中小企業で安全なのは，商品多角化と営業アプローチ多角化を更に複雑に組み合わせて，一つ一つの販売商品や取引先は大したことがないが，結構人間関係や仕組みを構築するのに手間がかかるようなビジネスモデルであろう．真似のなかなかできない「合わせ技」こそが卓越したものを持たない中小企業（すなわち殆どの会社）の選択肢ではないかと思う．

Apr 27, 2005

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商品の売り方

当社の場合，全国津々浦々まで訪問営業を行い，専門技術者まで揃えてとても丁寧なサポートをしている．そうすると当然営業経費が沢山かかる．わざわざ出張経費をかけて出かけて話をして（勿論相手の時間も機会費用も使っている），また要望に応じてあちこち調べて答えたり，またまた技術スタッフを派遣して技術研修会を開いたり．こんなことまでして，何もやらないその他大勢の商社と一緒にされては困ってしまう．ライバル会社の中には値段の入ったカタログを送りつけて，「値段はこれです，使い方はカタログの中に書いてあります．分からなければお電話でどうぞ」って売り方をしているところさえある．結局各社の戦略なのだし，当社も好きでこういうやり方をしているのだから勿論文句は言えない．但し文句を言えないが，次のことには留意しないといけない．（１）ここまでやっているのに御用聞き営業はしない．なんか注文くださいっていう営業は最悪で，顧客は何か欲しいときには今まで買っているところから瞬間的に発注しているか，または同じ商品で安けりゃいいよって感じになる．これでは通販にはかなわない．（２）打てば響く顧客と付き合う．打っても響かない顧客に執着したり，「響かぬなら響かせてみよう，ほとどきす」とか言って何とかすごい努力をしてやっと受注してしまうことは，営業効率上非常に無駄である．打てば響く顧客に集中した方がお互いの時間の節約である．この場合，打てば響く見込み客を如何に集めるかが重要だが，これは知恵の勝負であって価格競争でないのでやりがいがある．打ては響く顧客にはこちらも目一杯サポートしてパイプを太くしよう．（３）価格競争になりそうな商品を避ける．結局同じ商品を売るから最終的に価格競争を避けがたいということがあるのなら，同等品であっても少しは違うもの，出来れば当社しか扱っていないもの，しかも利益率の高いものを扱っていかなければならない．当社は基本的には商社であるが，メーカーと協力してオリジナルな商品を開発していかねば，折角のコンサルティング能力が最終的には利益に結び付きにくくなってしまう．コンサルティング能力だけではこれも駄目で，やはり商品力（利益率），営業力（提案力）が備わってうまく会社が成長していくのだと思う．なんだか営業会議みたいになってきたので，本日はこのあたりで．

Apr 26, 2005

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これからの営業スタイル

今日，当社も導入しているＮＩコンサルティング主催の研修会に出席した．長尾社長自ら午後一杯を使って行われたセミナーで，なかなか面白かった．ソフトウェア会社の社長でハイテクイメージだったのだが，結構漫談風で声もちょっとだみ声．「柄が悪い」ぎりぎりセーフって感じ．でも結構実は計算されていて，プロジェクターもパワーポイントも使わず，その意味では結構泥臭いのだが，一般聴衆を飽きさせずでもレベルの結構高いことを話しをしていた．感心．僕もよく研修会で話すので少しは見習おうと思った．さて印象に残った内容を一点．営業スタイルの違いについてである．少し難しいかも知れないけど，僕の受講メモのまま掲載しよう．（１）いわゆる御用聞き営業は，その商品を欲しいと考えたのはお客さんだから（価格競争になって）付加価値を持って行かれてしまう．（２）ソルーション営業は古い顧客の抱えている問題点を（当社の商品で）解決しますよっていうのがソルーション営業なのだが（現状とあるべき姿にギャップがあり，これを埋めてあげる），これも実は古くなっている．そもそも自社の問題を認識している顧客には提案しようもあるのだが，問題点を自覚している以上，顧客はネットなどの手段で自分主導で解決しようとしてしまう．そうすると結局は価格の安い方に決まってしまう．勿論すべて顧客が自分で解決し最安値から買おうとする能力を持つわけではないが，３割でもこういう顧客が出てくるとその分売上は下がってしまう．（３）これからはナレッジコラボレーション営業現状では問題意識を持っていない顧客でも（現状が望ましい状態だと感じている顧客．今のままで満足），こちらが情熱を持って新しい目標を提案してやり，目標像を顧客と共有することで現状とその目標とのギャップが生まれる．例えば，別の顧客の成功体験やニーズを提案する．ただし，押し付けた目標像は一般論になってしまう（共有になっていない）．やり取り（対話）をしないといけない．共有してもらうためには情熱を伴った「思い」（自分が良いと思う目標像）が必要である．新しい目標を共有できたら全社を挙げて（情報を共有して）解決する．この営業スタイルの場合，「新しい目標」を考えたのはこちらだから付加価値はこちらに落ちる．つまり，営業担当者っていうのは，御用聞きであれば問題外，価格競争だけになってしまう．問題点を言って貰って解決してもそれはまだまだ顧客主導で，付加価値が取れない．これからは顧客の「あるべき姿」を情熱を持って提案し，一緒になって考え，そういう「あるべき姿」の実現に向けて社内で情報を共有し全社を挙げてサポートしていくことが最強の営業の姿である．当社も実は少しはこういうことが出来ていて，セミナーで「あるべき姿」を語り，営業担当者が「打てば響く」顧客をセレクトし，技術コンサルタントや役職者に情報をフィードバックしながら全社的に顧客をサポートしていく，という成功モデルがある．今日研修に参加して，ますますこの有効性に確信を持てた．

Apr 25, 2005

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ムシキング

５歳の長男がはまってい遊びでムシキングと言うのがあって、毎週のように近くの百貨店やスーパーに一緒に出かけている。その年頃の子供達に大人気で、ゲームを始めると出て来るカードの累計販売数は１億５千万枚を越えたらしい。いつ行っても子供が列を作っている。子供が集まると自然とそれなりの秩序と無秩序が出来てきて、最初あった列は消えたり多少の順番が変わってまた列が戻ったり。大きい子供が来るとちょっと怯んだり。その内カードの交換が始まったりして小社会を形成したりする。親の僕は遠目になるべくその無秩序さえも邪魔しないように見ている。順番を抜かされたり怖いお兄ちゃんが来たり、交換して嫌いなカードをもらってしまったり。それも人生の縮図だもんなぁ。楽しい経験、苦い教訓、どちらも学ぶ機会を取り上げないようにしようと思う。

Apr 24, 2005

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人間の分類

人間の種類を分類する方法は様々言われているが，（１）自然性（じねんせい），（２）可燃性，（３）不燃性，という分類も的を得ている．自然性の人間とは，勝手に燃えて頑張れる人のことである．何に対しても積極的で決してくじけることなく物事を成し遂げてしまう．可燃性の人間とは，他人から説得されたりすると初めて燃えてくるタイプである．自分からは燃えないが，リーダーが燃やそうとすると実力を発揮する．最後の不燃性の人間とは，他人が燃やそうと思っても決して燃えることのない種類の人間である．こういう人間は組織にとっては有害で，折角みなが燃えてチームとして頑張ろうとしているのに，一人だけ冷めてやってもしょうがないって顔をしている．そう言えば，（４）消化性の人間もいるなあ．燃えている他の人のパッションまで消してしまう人間です．このタイプの人間はチームにとっては最悪ですね．当社としては勿論，自然性の人間，少なくとも可燃性の人間を採用したいと考えている．思いを一つに燃える集団になっていきたいと思う．

Apr 23, 2005

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東京出張

今日は東京に日帰りである．午前中に一件打ち合わせ，午後からは業界の協会理事会出席．日本ペストコントロール協会というマニアックな分野の協会で，国際委員長を仰せつかっています．今年は韓国での国際会議がメインイベントになりそうで，日本からも２００人程度の参加を見込んでいます．韓国には多分害虫駆除の世界で世界一の先進的な経営システムを持つＣＥＳＣＯ社ってのがあって，業界内友人でもある二代目経営者（兄弟）を毎年訪問しています．今回の国際会議でも希望者を募って会社訪問をする予定．下見を兼ねて今年２月に訪問，また最終打ち合わせに６月に訪韓しようと思っています．

Apr 22, 2005

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海外技術者研修協会

今日は海外技術者研修協会という経済産業省の外郭団体のお招きでパネリストを務めさせていただいた．この団体は，日本の援助資金を利用して発展途上国から研修生を招待して日本の経済について勉強してもらうことを目的とするものだ．今日の参加者はペルーやアルゼンチンからの経営者たちで１２名が出席．僕の他には年商５０億円位のメーカー社長（たまたま同じ高槻の会社だった），年商５０００億円位の大企業の元専務（トヨタ出身）の二名で，なぜ僕がここにいるのって感じ．当社のビジネスモデルを説明し，質疑応答を行ったのだが概ね好評だったように思う．防虫業者向けコンサルティング商社なんてニッチな業態なのだが，ハードからソフト重視へ，固定費を増やさないビジネス展開，最近の順調な成長振り，また僕の変わった経歴（銀行⇒留学⇒中小企業経営）が受けたみたい．異業種の人々，また外国の人と意見交換をすると世の中にはビジネスチャンスに溢れ，事業はどんな方向にも発展する可能性があるのだなあということを実感する．問題は多分，どこまで情熱的にマニアックに事業に没頭できるか，またそういうことを社員の皆と共有できるかにかかっていると思う．同じ夢を見ることが出来るか，同じレベルで仕事に没頭できるか，没頭しながらも世間を細心の注意で眺めて自分の事業との関係に思いをはせることが出来るか，まあシンプルといえばシンプルだけど日々修行ですね．

Apr 21, 2005

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ビジネスチャンス

この二日間，営業担当者同行営業をしたが，ビジネスチャンスは沢山転がっているなあという印象を受ける．まだ十分営業提案が出来ていない新規顧客，既存顧客に対して提案可能な商品，当社から提供できるサポートサービスなど，通常の営業活動を考えてみても十分当社が伸びる余地が感じられる．また当社の場合，顧客層としては零細中小企業が多いが，それ故に情報が少なくビジネス提案を渇望しているようである．当社の方向性としては，対法人営業を強化する，具体的には当社とパイプを深くしてもらうことで業績が伸びていくという実績を作っていこうと思う．そのためにはもっと提案力・情報力を高めないといけない．話はまったく変わるが，大分空港前の駐車場で一泊二日３５０円というところがあった．信じられない安値で伊丹空港の１０分の１くらいである．そんなに安くしないと商売できないのかなあ．

Apr 20, 2005

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九州出張

今朝から営業担当者の今村君と同行で，九州出張一泊二泊．たまに営業担当者と顧客を訪問し現場の雰囲気を感じている．レンタカーの窓から外を眺めていると，当社の扱っている商材の適用範囲の狭さにあらためてびっくりする．一体この窓から見える産業活動の中で，防疫殺虫剤，白蟻防除剤ってどれ位消費されているのだろう？当社のいる市場はニッチマーケットな上に顧客企業は全国に散らばっていて，営業効率が非常に悪い．わざわざ新幹線・レンタカーと乗り継いで訪問するのだが，なんだかなあ．この市場でそこそこ収益を上げれるなら，多角化の過程で当社はもっともっと伸びていけるような気がしてくる．今はビジネスモデル確立の時，早く大きく飛躍する時を迎えたい．

Apr 19, 2005

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モチベーション

「働く」ということのモチベーションについて考える．経営者の僕と従業員の社員の方々とは元から仕事に対するモチベーションが違うとよく言われるが，本当にそうだろうか？立場がどうあれ，「自分の人生に対する真剣度」は誰でも同じであるはずで，一回しかない人生，誰でも充実したものにしたいという欲求は変わらないはずである．僕の場合はそれが主に会社経営を通してということになるのだが，実際会社がうまくいかなくて幸せになることなんてない．だって真剣に取り組んでいるのだから失敗したらやはりがっくりして人生そのものも意味のないような気すらしてくる．社員の立場であっても基本的には同じで，人生の大部分を会社中心で過ごしているのだから「会社に捧げる人生なんて格好悪い」なんて思わずに，会社という舞台を十分に利用して自己実現することがもっとも効率も良いし単純なのにと思える．確かに収益を上げるというのは大事だけれど，自分の人生にとって意味のある方法で出来ればそれを実現したいし，もっと言えばチーム全体がその達成感を楽しめる組織でありたい．「仕事は仕事」って言うのは格好悪いと思うのだけど，どう分かってくれるかなあ．

Apr 18, 2005

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明日のセミナー

明日は当社主催のセミナーと言うのに，まだプレゼン資料が出来ていない．いつものことながら，今回は長引いた風邪が誤算か．まあ５０分話すだけなので，後３時間程度で完成と思われるが気が重たいなあ．週末はいつもフルに家族活動を行っているのでウィークデーよりも体力的には疲れる．当社の場合，セミナーなどで優良客の発掘・当社へのファン化を行い，個別訪問や社内研修会実施などで更に食い込み，同時に営業担当者が購買シフトをお願いするというモデルで活動を行っている．従って最初のセミナーが重要な意味を持ってくる訳で，技術的な内容から経営的な内容まで盛りだくさんである．明日のセミナーは今流行のＭ＆Ａをテーマにしている．積極的に拡大していっている経営者なら聞きたいテーマで，特に当業界においては他に誰もやらないと思われる．５月には個人情報保護法に関するセミナーも企画中．いずれも社長自ら企画なのだが，これもチームプレーなので，後は営業担当者が刈り取りをしてくれることを期待する．結局，社長自ら率先垂範というのはある程度会社が大きくなったからといっても避けられないことで，僕も多少業績が良かったりしても浮かれず自ら頑張っていこうと思う．そうすることで頑張っていない人に文句を言える迫力が出てくる訳で，自分がやってなくて他の人に頑張れなんてとても言えない．さあ，明日からもがんばろう．

Apr 17, 2005

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勝利の方程式？

ビジネスの成功を決定付ける要因を簡単な方程式で表すとどうなるか？と良く考える．例えば，以下のような方程式はどうだろう．ビジネスの成功＝差別化戦略×回収エンジン×マニュアル化この方程式は以前に自分が講師になったセミナーで紹介したことがあるのだが，割と当てはまるのではないかと自分でも気に入っている．すなわち「差別化戦略」とは如何に他社とは違うものをアピールするか，まあその会社の強みとか存在意義のようなものである．技術力でも良いし営業力でも良いし，社員の質，会社の歴史でもなんでもいい．要するに他社ではなくて特に当社を選んでもらう理由のようなものである．ただし差別化に成功してもビジネスとしては不十分．差別化を十分生かして具体的に顧客にお金を払ってもらわない（＝投下資金の回収）といけない．如何にすばらしいオリジナルなアイデアでも，結局顧客に十分に払ってもらわないと商売としては駄目で，「回収エンジン」が備わっていないといけない．「アイデアはいいけど儲かりそうもないねえ．．．」とかいう事態になってしまう．更に意外と最後の「マニュアル化」も大切．差別化もできて回収も出来るモデルになっていても，具体的にそれを執行する社員が優秀でないと出来ないというのでは人件費がかかってしょうがない．マクドナルドの凄いのは，社会常識もないと言われるコギャル達（死語？）を低賃金で雇用して更にそこそこのサービスを提供できているところである．店長が偉いのでもそのコギャル達が偉いのではない．コギャル達を短期間に躾ける「標準化マニュアル」が偉いのである．従って，「差別化」に成功し，「回収エンジン」としての商品をうまく結びつけ，なおかつ「マニュアル化」により誰でもその経営戦略が実現できる会社が一番成功する．当社の場合，専門分野におけるコンサルティングにより差別化し，物販で資金回収をするところまでは良いのだが，まだまだそれらの過程がシステム化・低コスト化できていない．ビジネスプロセスのマニュアル化・システム化がこれからの課題だ．

Apr 15, 2005

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昨晩読んだ本

昨晩風呂の中で「渋谷で働く社長の告白」（藤田晋）を読んだ．サイバーエージェントというＩＴ企業を創業した僕よりもまだ数歳若い社長である．なんだか野心だけで会社を作って，ＩＴバブルの波にのって，売上数億円赤字数千万円の時に２００億円以上を株式市場から調達してしまったと言う超ラッキーな会社である．本を読んでいると「いいひと」なんだけど，要所要所で周りの人を裏切っている．本人も十分自覚していて，「これでこの人を裏切るのは二回目だ．．．」とか述懐．目的のためには非情になることも辞さないという感じ．是非はあると思うけれど，小善・大善，小悪・大悪ということは僕も考えている．少し出来が悪い人がいて，指摘すると可哀想だというのが「小善」．これを放置して会社がおかしくなってしまって倒産に至るのが「大悪」．小善をなすことで大悪を招いてしまう．逆に志違う人に退社を勧めるのは，厳しいようで（小悪）実はお互いの人生を無駄にしない「大善」でもあると思う．前述のサイバーエージェント社長の場合は，世界一の会社を作りたいという自分の野心を貫くために「裏切り」を重ねて言ったのだが，結果的に「大善」に結びついたのかは分からない．会社を大きくすることが唯一の目的のようで，それはちょっと違うかなとも感じる．僕は少なくとも自分の野心のためだけではなく，社会のため・周りにいるひとのために「小悪」も厭わない勇気を持ちたいとは思う．

Apr 14, 2005

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本日の行動

朝からターゲット顧客一社訪問．単なる商品の取引だけでなく，技術研修などのサポートプログラムを無償で組むことをアピールする．徐々にだが取引が始まっていく感じ．早速要望された見積もりアイテムを当社の担当者に伝える．同社の社長と昼飯を一緒にし，名古屋へ移動．愛知県協会の総会と懇親会に出席．いつもの顔ぶれだが，こういう社交活動も社長の僕の役割だものなあ．結構こういった機会に新しいチャンスも発見するし．そう言えば，メーカーの担当者から折り入って話をしたいと詰め寄られた．どうも当社がその会社の対抗品をプロモートしていることが気になるらしい．次回，社長を連れてきてもらい当社に対する提案を持ってきてもらうことにした．昨晩，風邪にもかかわらず社員＋顧客で飲みすぎたのはいけなかったが，今日は大分と体調が戻ってきた．毎年年末から３月にかけてはすこぶる調子が悪い．当社は年末が決算期末に当たり，一旦気が抜けて風邪を引きがちなこと，更に２，３月にセミナーなどのイベントが続き，疲れが溜まっていたことなどが原因か．もう気持ちほどは若くないことを自覚もしないと．４月からの重要事項としてスポーツクラブに定期的に通うことを決める．

Apr 13, 2005

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東京出張

今日明日と東京・名古屋出張．これからランチミーティングで，僕の大学クラスメートがやってる土生特許事務所へ訪問．彼は（旧）日本開発銀行を経てベンチャーキャピタルに出向，弁理士試験に合格して数年前に特許事務所を開業している．経営・ＩＰＯとＩＴ技術が分かる金融・特許コンサルタントとして，主に銀行系企業やＩＴ企業を主な顧客としている．今回の訪問は，独立を夢見る某大手コンサルティング会社の某氏を紹介するため．３０歳台も後半って，それなりの社会経験を経て独立かこのまま出世を狙うか，はたまたどうするか，人生の過ごし方を考える迷える年代らしい．「４０にして迷わず」とはよく言ったもので，４０になる前にまずは一勝負打つかどうかが分かれ目なのだ．数年前に親の後を継いで当社を改革していったわずかな経験から言うと，今の社会は非常にチャンスに溢れていて，もしかしたらサラリーマンで出世するより容易に会社経営が出来るかもしれないという可能性と，勿論少しうまくいったからといって天狗になってしまうと，奈落の底に落ちてしまう危険もある．でも少なくとも自分で選んだことで奈落の底に落ちる方が，よく分からない「会社方針」やら「上司の判断」やらで自分の人生が左右される方が僕にはリスキーに思える．考えてみれば，小学校の時なんかこれからの人生どうなるか分からないっていうリスク一杯の人生だったものなあ．いい大学に受かっている訳でなし，親が相当な資産家で将来経済的憂いなしと言うわけでもなし，大体健康なままで大人になることさえ不確かだった．大人になって，ある程度社会でも活躍して守るものが出来るととたんに「失敗したら．．．」って頭に浮かぶ．でも小学校時代から，何が変わったって言うのだろう．

Apr 12, 2005

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上場の意味

当社のような零細企業が言うのもちゃんちゃらおかしいのかも知れないが，以前は全然興味のなかった「上場」ということを意識するようになった．一つには周辺に上場を目指して頑張っている経営者がいるようになってきたこと，また自社の業務をより普遍的なビジネスモデルに高めたいと言う欲求，更にはどうせやるなら自分が豊かになるだけではなくて，他人のお金を預かって「僕」と言うプロの経営者に任せてほしいと言う希望．まあ一番大きいのは，前に勤めていた銀行の数年上の先輩である三木谷氏（楽天社長）が，公開後思う存分経営を楽しんでいる風なことがある．親族の資産だけで経営をしていれば，たとえビジネスマンとしてやってみたい事業でも例え自信があったとしても，総てを失うかもしれないリスクは犯さない．他人資本であれば，ビジネス上確率が高ければ投資してみろというのが投資家の声でもある．当社の「ニッチな専門分野における無償コンサルティングを差別化要因とした商社業務」というビジネスモデルがどこまで有効か分からないけど，自分の性格にあっているし十分市場でのチャンスはあると思う．後おそらく５年以内に答えがでるだろうが，今のところは少し意識して経営に当たろうと思う．

Apr 11, 2005

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事業承継セミナー

４月１８日に「害虫駆除業界における事業承継とＭ＆Ａセミナー」を開催する予定です．こんなニッチな業界で経営セミナーをやるっていうのはホントにマニアックですね．参加申し込みも上々で，大阪でやるというのに東京や島根など遠隔地からも参加予定あり．思うに，僕らが今いる害虫駆除・白蟻防除業界って，「好きでやったわけでなし」とか「親の仕事だから仕方なく」とか「誰もやりたがらない仕事だから」とか，「なんとなく儲かりそう」って感じではじめている人が多い．確かに３Ｋの最たるもので社会的地位も高いとは言えない．でもそういう業界にこそ，技術を向上させてイメージをあげて，希望の持てる地位の高い専門職としてのプライドを持ったビジネスになってもらうことが，当社のような「防虫専門商社」の役割です．防虫の仕事は昆虫学に基づくアカデミックさと薬剤の専門使用に関わる国際的な広がりを持った業界です．さらに白蟻防除は生涯において大きな意味を持つ「住宅」という資産の長期維持に関わる仕事．いずれも社会において非常に大切で，意外と難しい側面を持ちます．こういうことってもっともっと啓蒙していかねば．

Apr 11, 2005

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本日の出張

本日朝東京へ移動，品川ストリングスホテルでミーティングをこなし，浜松まで引返す．船井総研の吉崎さんと少し打ち合わせした後，顧客企業の経営戦略会議に出席．２０時に終了して帰阪．出張時の移動時間はほんとに良い読書の時間．今日は，「サービス経営戦略」（小山周三）を読んだ．実際にビジネスをしていて思うのだけど，経営者って「子供のけんかごっこ」みたいなものだなあ．おもちゃの武器を集めて子分を使って戦争ごっこをする．自分でも全然進歩してない．お金儲けっていうよりホント子供のけんかみたいに市場シェア争いとか，買った負けたって喜んでいる．やれやれ．

Apr 8, 2005

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ビジネスモデルの確立

社長５年目にしてやっと当社の磨くべきビジネスモデルが分かってきた．簡単に表すと「専門コンサルティング商社」というもの．ニッチな専門分野において，無償のコンサルティングサービスを提供しながら顧客企業の事業サポートを行い，その顧客企業が消費する商材を提供することで収益を上げるモデルである．医薬品卸の世界では既にＭＲが病院に対する経営コンサルティングを行っている．物流会社もロジスティックコンサルティングを無償で行うことで，物流サービスと言う商品を売っている．要はＢ２Ｂの世界では，自社の売上や収益を上げてくれるのだったらどうせどっかから買わないといけない商材なんて，事業サポートを行ってくれる会社から買ったっていいんだってことだ．当社も数年前から「レベルアップセミナー」と称して商品紹介に留まらない（実際そんなこと余りやってない）セミナーを無償で行っている．その中から「打てば響く」顧客企業が出てくるものだ．こう考えていくと何も当社がたまたまいる業界だけに通用するモデルじゃないのではないかと思ってきた．そういう「遅れたニッチ業界」ってまだまだあるなあ．これからは第二，第三の柱を探すことになる．

Apr 8, 2005

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ブログ始め

僕も取引先I社の社長に見習って，ブログなるものを始めることにした．まあ徒然なるままに書き連ね，頃合を見て当社社員なぞに告知することとしよう．考えていることって思っている１００分の１位しか伝わらないものね．そう言えば大学のときに毎日会っていつも話し込んでいた友人が，結局は全然僕に影響されていないことを知って愕然としたことを思い出す．今から思えば当然なんだけど，毎日説得と言うか価値観を伴った深い会話を夜な夜なしていたのに，全然変わらない．その時の結論は「人間滅多なことでは変わらない」ってもの．今でも通用すると思ってる．だから会社なんかシリアスなことやるには，最初から良い人間，最初から好きな人間と仕事をするのが一番！！こんな主観的な経営方針なんてって思うかも知れないけど，人間好きこそものの上手なれです．好きなビジネス領域，好きなビジネスモデル，好きな人と当社のことをきちんと評価してくれる顧客と付き合って伸びていきたいものです．

Apr 7, 2005

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