やってはいけないこと
今日の午後は,昨年加盟した大阪ビルメン協会の総会及び懇親会であった.初めての参加だが,総会の間中メールやらで忙しくて全然内容は聞かず終いであったが,要するに価格下落に歯止めがかからない上に,人件費の高騰で利益が減っているという話だったと思う.懇親会の席で知った人と話をしていたら,ビルメンの三本柱である「清掃」・「警備」・「設備保全」の内,利益があるのは設備保全くらいで,後の二つは誰でも下請けでも孫請けでもやるから,ダンピングが横行しているとのことであった.どの業界でも同じような話だなあと思いながらも,昨日読んだ「ハイコンセプト」という本の序文に書いている大前研一の文章を思い出した.これからの時代にやってはいけないこと.一つは,「よその国,特に途上国に出来ること」,二つ目は,「コンピューターやロボットに出来ること」,三つ目は「反復性のあること」である.一つ目を,「低所得に甘んじる下請け,孫請けが出来ること」に置き換えれば,そっくりそのままビルメン業界や当社のいる害虫駆除業界に当てはまる.それでは何をすべきかというと,上記の全く逆で「創造性があり,反復性のないこと」,つまりイノベーション,クリエイティブ,プロデュースなどのキーワードに代表される業務をやらないといけないと説いている.誰でも出来ること,またパターンが決まっているようなことは,コストが安い誰かかロボットがやってしまうから,高い利益を上げるには,常に「創造」しかない.しかも厳しいのは,IT技術が進んでくると,専門知識でさえも安価な専門ソフト,サーチエンジンやメモリーチップに総て入ってしまうから,弁護士や医者などの専門知識を持つ人も段々食えなくなることである.僕は元々,専門知識で生きている訳でもないし,信じている訳でもないからなんとも思わないけど,今まで必死で「勉強」してきた人たちにはショックだろうなとは思う.当社も常に創造的に,いつでも違った新しいことをやり続けていきたいと思う.現代において「安定」とか「変わらない」というのは,進歩がないという以前に「利益が下がる」ことを意味している.いつも創造ですよ.