一昨日のセミナー
一昨日のセミナー,よくよく考えたら(第一部はもちろん)第二部も全部アウトかも知れない.講師である副社長が感じた「出来る社長」の特徴とは,(1)働いている時間が少ない.つまり,ビジネスモデルを考えることだけを仕事にしている.従って,異業種や成功している他の経営者との交流,それにじっと考えることだけに時間を使っている.(2)金使いが荒い.つまり,決断が早く決済力がある.(3)態度がデカい.つまり現場から離れていて自分で営業していないので,気を遣う必要がないということ.これって,まさしく彼らが相手にしている中小企業の社長が憧れる,一見成功している二流社長には当てはまるのかも知れない(失礼).でも本当の一流の社長って,上記の(1)(2)(3)には全然当てはまらないんじゃないかと思う.一流の経営者は,今も昔も(1)社員と共に働く時間が長くて(率先垂範),(2)経費管理に優れていて(経費を最小に),(3)いつも謙虚で反省する社長でなければならないと思う.そうでなければ一時は良くても,長期的に会社を成長させることは出来ないと思う.率先垂範して現場感覚に優れた人が,そこから出てくる顧客ニーズを愚直に捉えて,工夫を重ねてローコストで提供し,多少成功しても謙虚に慎重に物事を判断していかないと,一時は良かっても長期的な成長は望めないのではないか.しかも単にお金が儲けることが目的でなくて,同時に何らかの社会的ニーズ(=大義名分)がないとやってても面白くもなんともないんじゃないかとも思う.上記のセミナー内容と言ってることが見事に反対だから,反面教師としてはとても良かったのかも知れない.それにしても色々な考え方があるもんだなあ.全く反対の考え方が共にそれなりに一定の経営者の支持を集めているのだから,面白い.経営者って永遠に迷える存在であるってことかなあ.