100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

1111921
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

カテゴリ別記事

よく読まれている記事

お気に入りブログ

2007年05月の記事

全16件 (16件中 1-16件目)

1

ムダ取り

トヨタ式「改善」の進め方という本を読んでいる．まだ読み始めたばかりだが，参考になることばかり．動作は「作業」と「ムダ」に分かれる．ムダとは，付加価値を生まない動作のことである．更に「作業」は，「正味作業」と「付随作業」分かれる．当社においても，どういう動作が付加価値を生む「正味作業」で，そのために必要な「付随作業」で，どの作業が付加価値を生まない「ムダ」なのかをしっかり理解しておく必要がある．最悪なのは，今までやってたからと言って，その作業の意味を考えなかったり，担当者がいるからと言って，作業の見直しをしないことである．トヨタでも毎年毎年改善効果を出しているくらいだから，どこの企業でも必ず多かれ少なかれ「ムダ」は存在するはずだ．当社も従来のやり方に拘らず，大胆に「ムダ」取りをしていきたいと思う．それが結局は企業の効率性を高め，働く人にも顧客にもいいことに違いないから．

May 30, 2007

コメント(8)
知識社会

「プロフェッショナル進化論」（田坂広志著）を読んだ．既に多くの人が指摘していて，僕もそうだと思っているのが，「知識社会の逆説」の話である．現代社会は，知識が大きな価値を持つ社会と考えられている．しかしインターネット革命の結果として，知識がそれだけではただの前提条件に過ぎなくなっているということ．つまり，誰でも無料で専門知識や最先端の論文などのアクセスできるから，それを「知ってる」だけでは価値がない．法律知識や税務知識など，今までは専門家とされる人々だけが持っていた知識が，ネットを通じて無料で相談に応じて貰ったり，自分で回答を見つけることが出来る．将棋の羽生の「高速道路論」や，「フラット化する世界」でも触れられているが，デジタル化されてる情報は，基本的には無料かつ誰でもアクセス，かつ発信も転送もできる世の中になっている．問題は，こうした情報を使って，どう理解し，何を生み出せるかということだ．これは本当に厳しい時代で，偉そうな顔をして，専門知識の受け売りをしていれば良い時代は終わってしまったということだ．自分で何かをゼロから生み出さないと，価値を生み出したことにはならない．「知識を持っていない人」と，「知識を持っているだけの人」は大差がないという時代になってしまった．これからは，「価値を生み出す仕組みを作る人」，「仕組みに従って価値を生み出す人」，「いずれにも関係のない人」の三分類に分かれていくんじゃないかと思う．これはまったくビジネスの社会にも当てはまる．田坂氏の本は，「個人シンクタンクの時代」というサブタイトルがついていたが，まったく中小企業経営者に当てはまる言葉だ．少ない人数で他社にない価値を生み出す勝負をしているというのは，まさしく「個人シンクタンク」の集まりみたいなものだ．さて，明日から月曜日．今週も新たな価値を生み出していきたいと思う．

May 27, 2007

コメント(0)
スピード

僕は結構，食べるのが速い．よく噛んでゆっくり食べるのが消化にも健康にも良いのは分かっているのだけど，結果として人より少しだけ速く食べていると思う．但し僕が速いのは，噛んで呑み込むスピードではないと思う．呑み込んでから次に食べ物を口に運ぶ間合いが短いのだ．結果的に口はずっと動かしたままで，常に間断なく食べ物が供給されている状態であるということだ．同様に僕は歩くのも速い．しかし本当に人より速いのは，複雑な地下道を歩いたり，人ごみの歩く時だ．これも食べるのと同様，曲がってからの加速や段差を越えていく時などの身のこなしが速いのだと思う．今日，新幹線で雑誌を見ていたら，「加工時間」と「停滞時間」の話が載っていた．効率性を誇るトヨタ自動車でも，その比率は１対３００にしかならないそうだ．「加工時間」とはプレス機ならガシャンと実際にプレスしている時間（＝瞬間），ハンダ付けならジーっと実際にハンダしている時間のことである．それ以外の段取りの時間などは全て「停滞時間」に入る．つまりトヨタでも殆どの時間は「待ち」や「準備」・「段取り」の時間だということだ．当社の営業活動でも，一日営業活動をしたと言っても，実際に面談して顧客と話をしているのは一日２時間くらいだろう．その中でも顧客にとって意味があり，当社にとっても利益を生み出しているのは半分ってところだ．つまり一日１時間の「加工時間」である．社員３０人で営業が１０人として，一日延べ３００時間のうち１０時間しか商談をしていないとすれば，２９０時間は移動や書類作り，営業事務，作業，それに経営活動に費やしていることになる．つまり「加工時間」と「停滞時間」の比率は１対２９である．つまり，物事の速さや効率性を決めるのは，処理そのもののスピードではなく，殆どが「それをしていない時間（＝停滞時間）の割合」によって決まる．間断なく口に食べ物を運ぶのは消化に悪いかも知れないが，間断なく商談・提案する工夫は，経営の効率性を高めてくれる．今週は，まあそんなことを考えながらの東京出張でした．

May 25, 2007

コメント(0)
大義名分

ビジネスにはまず誰も否定できない「大義名分」が必要だ．「会社の社会的価値」と言い換えても良いが，単に「儲かるからやる」，「売れるものを売る」というだけでは，どうしても組織としてある壁を突破できないと思う．「大義名分」とは，大げさに言うと「会社の活動を通じて社会をどう変えていきたいのか」ということである．「病気のない世界」，「高齢者が安心して暮らせる社会」，「毎日が楽しくなる社会」，「個人が生き生きとする社会」など，選挙公約の様な目的のことだ．そしてその目的を達成する対価としてお金を貰い利益を上げるということになる．政府が税金を徴収して公共事業に支出するのとまったく同じである．違いは民主主義的な選挙の仕組みを通すか，個人の集まりに過ぎず，経営者の意思が大きく反映される組織が行うかと言う点だけである．実は当社はまだ「大義名分」を明確に意識できるまでに至っていない．目の前に顧客がいて，そのニーズに応えるように誠実に仕事を効率的に行っている段階である．当社がもう一段上のステージに上がるには，「社会に対する公約」みたいなものが必要なのだろう．大義名分は経営者が自分で決めるもの．結局その人の人格が大きく反映される．この点をしっかり考えていきたいと思っています．

May 24, 2007

コメント(0)
これからの人材

この土曜日に高校のクラブの役員会があって，副幹事長の僕も参加してきました．まあ役員会自体はどうってことはないのだけど，僕の後輩が体育の先生でかつ水球部の監督をしている．彼が嘆いていたことがあった．僕の高校は進学校なのだが，最近の先生はやたら「小テスト」なるものをやるらしい．小テストの目的は，日々の授業の理解度を高めるためということらしいが，僕の後輩いわく，「そんな底上げみたいなことばかりすると，非常に優秀な生徒の迷惑だ」というもの．確かに，「やる時はやる」，「苦手なものもあるが，これだけは誰にも負けない」という生徒にとって，毎日の様にある小テストはウットウしい限りだ．好きなことを極めていきたいのに，小テストに備えるために毎日ちょっとずつ何かを暗記するってのは本当に「何かを究めること」の邪魔になる．これって，会社経営者からするとかなり時代遅れだと思う．これからの企業活動，それも先進国の企業にとって必要なのは，欠点はあっても何かに飛び切り優秀な人，センスがある人，全体像を把握してコーディネートできる人だ．小テストでいい点を取る秀才型の人間は，高度成長期の日本の様に，大量画一生産型の工業化社会においては有効であったが，東南アジア諸国，中国やインドなどの国がそういう役割を担ってくれる現代においては，それ程必要でなくなっている．これはもう先進国資本主義では定説と言っていいと思う．日本の現在，将来を考えると，クリエイティブな人，価値を生み出すシステムを考えれる人が重要だ．枠組みができると，後の仕事は日本の中に留まらず，そういう中進国にインターネットのサプライチェーンを通じて流れていく．こう考えると，学校で小テストなんてやっている場合ではないのになあ．大切なのは，才能を鍛えることだ．そして会社も毎日同じ定型業務をやってる場合でもない．当社も創造的な活動を通して，新たな価値を生み出したと思っています．

May 20, 2007

コメント(0)
会社の存在価値

会社の存在価値は，顧客が「寝ても覚めてもそのことばかり気になっていること」をまさに提供できるかにかかっていると思う．自社が扱っている製品が，顧客にとって「どうでもいいもの」だと希望はない．もしくは「どこから買ってもいいもの」，「まあ安ければ買ってやってもいいよ」的な商品・サービスだと，価格競争に容易に巻き込まれてしまう．当社が扱っている商品は業務用の商品で，従ってＢ２Ｂのビジネスを行っている．しかもその商品は当社が開発製造しているのではない，いわゆる「メーカー品」であることが殆どだ．当社の様な専門商社が，その存在意義を発揮するのは，決して右から左へモノを「流す」ことにあるのではないと思う．ましてや「右から左」を手を抜くことで「効率化」して，他社より安く売りますよと言ってしまっては，あまりにも自分たちを卑下しすぎていると思う．会社の存在価値は，顧客が本当に気にしていること，そのものを提案できるかにかかっている．当社だと，顧客である防虫専門業者さんたちは，どの殺虫剤を使って害虫を防除すればいいのだろうとは悩んでいない．むしろ現在の殺虫剤は安全性も高く，価格も安く，効果も相当あるから，そんなことはむしろ過去の課題だろう．今は「安けりゃ買ってやってもいいよ」っていう時代だと思う．顧客企業が毎日頭を悩ましているのは，「これからの時代，どうビジネスを伸ばしていくか，どう生き残っていくか」ということである．害虫駆除から衛生管理へ，白蟻駆除からハウスメンテナンスサービスへ，殺虫剤散布から調査・管理の時代へと，市場ニーズが変わってきているのにもかかわらず，顧客企業の多くはまだまだこの変化に適応していない．顧客企業が「生き残りのための事業改革」を寝ても覚めても考えているのに，「お使いの商品をお安くしておきますよ」だけでは，顧客の心に響かない，いや逆に馬鹿にされるのがオチだと思う．当社はぜひ，「寝ても覚めても考えている課題」を一緒に解決していきたいと思っている．それでこそ，本当に顧客企業に貢献することができるし，当社の存在価値もあるってものだ．当社にとってもハードルは高いと思うけど，ビジネスチャンスも多いと思う．ぜひ心して実行に移したいと思っています．

May 18, 2007

コメント(2)
仕組み作り

ゴールドマンサックスというアメリカの投資銀行は，貪欲な収益精神で知られている．禿げたかファンドと揶揄される投資家に融資しているのはたいてい，彼らの様な銀行だし，日本の銀行が取れないリスクをしっかりとって，凄まじい利益を上げている．社員は数万人いるが，昨年の「平均の」ボーナスが７０００万円（！！）だったらしい．もちろん，平均値だから，よく稼いでいる人は軽く数億円を超える．これだけ稼いでいる外資系投資銀行だが，その社内で誰が一番報酬を得るかというと，一生懸命働いて実際に稼いでいる人とは限らない．一番評価が高いのは，「稼ぐ仕組みを作った人」らしいのだ．それまで考え付かなかったことを考え，新しい市場を開拓し，収益の上がる仕組みにまで仕上げた人が一番評価され，ボーナスも高い．これはどんなビジネスでも言えることだと思う．今の仕組みで稼げるのは数年の間だけだ．その間に次の「稼ぐ仕組み」を考えないといけない．仕組みさえ作っておけば，そこそこ優秀で真面目な人たちに任せておけば，当面の利益は稼いでくれる．でも大事なのは「当面の利益」を次の「稼ぐ仕組み」に投資していくことだ．当社もその時期に来ているのを毎日実感している．ここに留まっていては，今はいいかも知れないが，ずっと収益の上がるポジションは安泰ではない．しっかり次の「稼ぐ仕組み」を考えていきたいと思っています．

May 17, 2007

コメント(0)
仕込み

最近，実は少し焦っていて，来年以降の「仕込」にそろそろ目処をつけねばと思っている．今年はお蔭様で好調で，これまでの記録をまた更新しそうなのであるが，これは去年一昨年の仕込が今年に実を結んだということでしかない．今年はビジネスモデルはそのままに，更に人員を増やしたりして固定費をアップさせているので，来年既存のビジネス環境が悪くなるとたちまち当社もコケることになる．毎年同じビジネスモデルで成長を続けている場合，来年もそのまま伸びると仮定して固定費を増加させてしまうことが多い．経費は計画通りに伸び，売り上げが環境変化で伸びないと，たちまち赤字転落である．当社は今年は土俵の真ん中にいるので，今のうちに固定費を支える筋力アップと，同時に来期以降に向けた仕込をやらねばならない．僕は自分の中で「今年中に目処をつける」と思っているので，すなわち後６ヶ月強で次の戦略を描く必要があるのだ．市場環境に押されたり，ましてや土俵際に追い詰められてからの逆転技は確率が低い．土俵の真ん中で余裕のある内に，色々な技を試したりする方がもちろん良い．どうやら今年後半はそんな時期かなあと思っている．一人一人が２割増し位で効率的に仕事をして，１割は既存ビジネスの成長，１割は新規案件の試行錯誤に充てる位がちょうどいいなあ．僕は９割方「新規戦略担当」だから，やはり未来は経営者にかかっているというのは本当だなあ．精進してがんばっていきますので，応援してください．

May 14, 2007

コメント(0)
場所２

「社会に影響を与える人」の他にも，同等に貴重な存在として「社会を支える人」もいる．大体の職業の人はそうだが，真摯に毎日物事を考え，少しずつでも改善を考えながら，必ずしも注目されない仕事に就いている人たちもたくさんいる．深夜の清掃現場，なんでもない早朝のオフィスビルの中，真夏の工事現場，深夜まで稼動する工場にも，多分「社会を支える人」がたくさんいるのだろう．こういう人たちは，世間の目に付かないところで一生懸命働いている．こういう人たちの活動は，社会を根底から支えているのだと思う．「社会に影響を与える人」と同様に，この人たちも毎日改善を考えながら，決して他人が働いている時間に無駄に時間は費やしていない．仕事は人生の修行とばかりに，あくまで禁欲的に誠実に業務を行っている．何十年も同じ業務に就いている人は，職人を超えて人生哲学も身につけた「達人」になっていたりする．人は見かけでは分からないが，「社会に影響を与える人」や「達人」は，やはり普通の人と行動パターンが違うと思う．やっぱり陰ながら努力を続け，やることやっているからその域に達するのだ．当社も，普通でないために普通でない努力を重ねていきたいと思います．さて，今日は月曜日，がんばりましょうね．

May 14, 2007

コメント(2)
場所

よくスターバックスに行くのだが，学生と思われる人たちが和気あいあいとしている風景をよく見る．微笑ましいと感じる反面，僕が学生の時はああいうことは滅多にしなかったなあとも思う．当時は結構「とんがった」感じで，高校の時はひたすら水球，受験時は受験勉強しかしなかった直後で，大学の時は何をすべきか，学生の時しか出来ない何か極端な経験を求めて結構ストイックといえばストイックな気持ちでいたのだ．喫茶店なんかで「駄弁って時間をつぶす」なんて自分自身許しがたくて，なんでもない友達と群れて時間を過ごすことは，人生の無駄のような気がして仕方なかった．だからと言って何をしたと言う訳でもなかったのだが，当時も今も，人より抜きん出いようとすれば，他人と同じことをしていては絶対だめだと思っている．今，大小はともあれ，この社会に影響力を持っている人たちはどこで何をしているのだろうか．夜１０時過ぎに丸の内をタクシーで通ると，殆どのオフィスビルに明かりがついている．霞ヶ関の官庁街では，書類で山積みの殺風景な部屋で，（良かれ悪しかれ）深夜まで法案作りが行われている．僕の金融関係の昔の同僚が飲みに会社を出るのは１１時を過ぎてから．多分ＩＴ業界のリーダーたちを発見できるのは，成田－サンフランシスコを往復するビジネスかファーストクラスの席だ．ニューヨークや東京，ロンドンの一流ホテルに朝７時に朝食を取れば，ブレックファストミーティングをやっているビジネスマンをよく目にする．弁護士なんかをよく見るのは，最終の新幹線のグリーン車で，やっぱりずーとパソコンを叩いている．上海の郊外では最新の工場が建てられ，北京の大学では１０億人から選ばれた秀才たちが競い合って勉強している．アフリカや途上国の難民キャンプでは，先進国からの若い人たちが一生懸命働いている．自分の周りだけを見て，世の中を判断してはいけない．こうした「社会に影響を与える人たち」は，なんとなくぶらぶらと「地元の喫茶店」にはいないと思う．もっと重要な，「別の現場」にいるものなのだ．分かるかなあ．まあいつもこんなことばかり思っている訳ではないけれど，低きに流れないように，自分を律して生きていたいとは思っている．

May 13, 2007

コメント(2)
仕事の速さ

仕事が速い人が，必ずしも仕事そのものの「処理速度」が速いとは限らない．「処理速度」なんてそんなに誰でも変わらないから，速度そのもので差をつけようと思っても無理な話だと思う．また水球の例で言うと，僕はチームのポイントゲッターで，相手のマークを引き離してシュートを決めることがよくあった．泳ぎが速かったからではない．水泳を本格的に始めたのは高校の時だから，５０メートルとか１００メートルでタイムを取れば泳ぎそのものはチームでもそんなに速い方ではなかったと思う．ではどうして相手を引き離すのかというと，それは攻守の切り替えだ．良い選手は，守りから味方ボールになって攻めに切り替わった「瞬間」に攻めに転ずる．相手ディフェンスがもたもたしている間に相手陣地に攻め込んでいく．攻守の切り替えの時に素早く動き出すことで，たとえ泳ぎが遅くても優位な状態を作り出せる．僕の場合はもっと進んでいて（？），味方ボールになる「前」に攻めに転じていく．相手が攻めている最中でも，自分のマークしている相手選手に攻め気がないのを察知すると，どんどん圧力をかけて前に出て行く．水球は攻めて良い時間が決まっているから（僕らの時代は３５秒間），残り秒数が少なくなってきたら相手ボールでももう攻めていくのだ．つまり，泳ぎが速い選手が泳ぎで相手を引き離して得点を決めるのではない．攻守が変わる瞬間，更にはその前に行動を起こす選手が得点を決めていくのだ．仕事も同じだと思う．仕事の処理速度が速い人が仕事が速い訳ではない．仕事をすべき瞬間に，トップスピードで始める人が結果的には速く効率的に仕事をこなしていく．更には，次にどういう仕事が来るか，その先には何が待っているかを予想して，今から段取りをしていく人が本当の「仕事の速い人」だと思う．レーシングに例えて，「サーキットで抜けなければ，ピットで抜け」という言葉もある．まあ，心構えと考え方次第という話だから，「泳ぎ」のそんなに速くない当社はこれでがんばっていきたいと思います．

May 11, 2007

コメント(2)
在宅勤務

最近の流行で「在宅勤務」がある．遠いオフィスに苦労して通うより，自宅で快適に仕事をした方が効率が上がるというアイデアだ．最近では松下が採用して話題になっている．確かにシステムエンジニアなんかだと，どうせ会社にいても会議が入っていなければ個室に近い環境で黙々と働くのみだ．そうするとオフィスでなくても，設計中のソフトにアクセスできれば物理的にどこにいようと関係ない．考えて見ると僕も同じようなことをしている．朝起きると，まずはパソコンでメールや日報をチェックする．多少家事や準備をしながら頭の中は既に仕事モード．また外出中も移動中も，携帯やモバイルパソコンで細切れで仕事をしている．会社にいるのは珍しいし，いたとしても結局はパソコンの画面を見ている訳だから，別に会社にいなくてもいいようなものだ．帰宅してからも寝るまでは日報なんかを読んだり考えをまとめたり情報収集をしている．結局どこにいても仕事だから，オフィスにこだわることはない．在宅勤務が普及してくるとますます公私の別がなくなってくる．当社でも営業所によっては自宅勤務制度を採っているから，僕だけでなく社員も公私の境が不明確だ．僕はこれは結構いいことだと思っていて，一人の人間だから公私を分けるのは困難だし，私生活でも仕事の面白みを感じ，仕事の面でも私生活の一般常識を生かして欲しいと思っている．仕事は生活費のためだけにやっていて，なるべく手を抜いて沢山給料が欲しい人は少なくとも当社にはいて欲しくない．どちらも不可分一体に充実させて欲しいと思っている．ちょっと話は逸れたけど，まあ在宅勤務もモバイルオフィスも時代の流れですね．ＩＴ技術を活用して効率を上げていけば，おのずとオフィスという物理的な制約を超えざる得なくなる．当社もその流れを先取りして，これからも効率化です．

May 9, 2007

コメント(2)
個性

よく学校教育で，「個性を生かす育て方」なんかが支持されているようだ．その子供にあった，その子供の才能をそのまま伸ばしてやることが教育として良いと主張されている．好きなことを好きなだけやることで個性が伸ばされるという主張だろうが，僕はそれだけで乗り切れるほど，社会は甘くないと思っている．自分が生まれ持った才能や個性だけで，他者よりもかなり優れていることは滅多にない．大抵の人が「凡人」だから，少しは優れたところはあるだろうけど，多少の個性は，（極少数の恵まれた人たちを除けば）社会的な競争力にはなりえない．大事なのことは，その個性を叩いてストレッチして，無理やり「競争力」にまで高めることだと思う．個性は単なるスタート地点として，そこから怒鳴られ，けなされ，厳しい批評も受けながら成長していって初めて「個性」は社会に通用する競争力になり得るのである．もちろん，会社経営も同じである．集まった人たちが，生まれながらの能力だけで業務を行っていても競争力はない．ない知恵を絞って，多少でも得意なことをストレッチして，何とか無理して成長することで，初めて社会に通用する「商売」になる．まあ楽して通れる道はないってことか．明日もがんばりましょう．

May 7, 2007

コメント(2)
変化と利益

どんな会社でも，現状のビジネスモデルの強みと弱みを把握しておくべきだと思う．当社は「防虫関連資材のコンサルティング商社」というビジネスモデルを持っている．防虫関連という特殊なニッチ市場で，専門性の高いコンサルティングを基盤とした幅広い資材販売を行っている．「ニッチ×専門性」という点で小規模ながらリーダーシップを発揮することも可能になる．しかしこの手間暇（＝コスト）をかけたビジネスモデルがしっかり利益を上げるためには，「この市場が価格競争に陥らないこと」という条件が必要だ．どんな市場でも変化がないと，簡単に新規参入が行われたり，手間隙をかけず顧客サポートもそこそこに価格競争を挑んでくる競合が現れる．先行企業により既にコストのかかる導入部分は終わっているから，「出来上がった市場」で低マージンで右から左へ商品をさばく企業が出てくる．こういうみもふたもない価格競争を嘆いても仕方がない．利益率が落ちてしまった商品群を嘆く暇があったら，次の変化を自社で生み出す努力をしていかねばならない．新商品，新サービス，新しいビジネスモデルなど，競合会社がついてこれないところにしか利益は存在しない．当社も今期は調子が良さそうだ．但し「今の市場環境」において今までの努力が実ってきているだけで，急速に変わる市場環境で来年も同じかというとそうではない．僕自身は実は結構危機感を持っていて，早急に「新しい市場」を創っていかないといけないと感じている．調子が悪くなってからでは遅い．余裕のある今の内に，努力を重ねていきたいと思っています．

May 6, 2007

コメント(2)
市場の変化

会社経営において，真面目に顧客に奉仕してさえいれば安泰ということは全くない．いくら善意で真面目にやっていても，市場構造が変わってしまえば同じやり方では利益が上がらなくなってくる．当社はＢ２Ｂ（対法人）市場にいる．一番の例は，価格競争が横行する様になればその市場は魅力がなくなっていくということだ．競合他社が営業効率化の名の下に，同じ商品を安価で電話やファックス営業などするようになれば市場としての魅力はどんどん損なわれてしまう．極端な場合，手間がかからず債権リスクのない中堅以上の顧客に対して，現状使用している同じ商品をより安価に提案すれば，短期的にはシェアを上げることが出来る．当社がいくらコストをかけて営業訪問しようと技術研修をしようと，顧客は最終的には同じ商品ならより安いところから購買する．もちろん価格競争には限りがないから，供給側としてはなるべく顧客サービスを削って手間をかけず，誰も儲からない市場になっていく．こういう勝者なき競争を嘆いても仕方がなく，市場としての魅力は落ちるところまで落ちていくってことになる．当社のいる業界も，その様な傾向がなきにしもあらずだ．小さい市場で対象顧客数も少なく，売られている商品の種類も限られていれば，自ずと限りない価格競争に収斂していく．最初から片手間でやっている大手商社なんかは数％の粗利でも十分ってことだから，対抗するだけ無駄な努力って言うことだ．こう書いていると如何にもお先真っ暗って感じかもしれないけど，実は僕はそう悲観的でもない．元々，利益の源泉は「顧客価値の創造」にあると思っている．たまたまどこでも扱っているメーカー品を販売してそれなりの利益が上がるから今は主にそうしているが，別にそれしか出来ないわけではないからだ．技術サポートで差別化し商品販売で粗利が上がっているから，その組み合わせが経営戦略となっている訳だが，市場環境が変われば当社の戦略も変わってきて当然だ.むしろ既存の市場環境が変わった方が，当社にチャンスが多いとも言える．市場が変化していく時にこそ人材や優れた経営戦略が生きてくるからだ．既存のやり方では儲からない環境になっても，顧客が存在し顧客が経営課題を抱えている限り（すなわち永遠に），当社にとってはビジネスチャンスは増えてくる．今年の当社は好調の様だが，実はこういう変化が目の前で起こっている．今年頑張って将来に向けたネタを仕込んでおかないと来年以降大変になるんじゃないかと思っている．こういう健全な危機感を持って，事に当たろうと思っています．

May 3, 2007

コメント(0)
NOVA

ちょっと古い日経ビジネスを読んでいたら，語学学校のNOVAの記事が出ていた．新聞でも報道されていたけど，中途解約に関する返還金トラブルに対して同社が反論しているものだ．もちろん同社の言い分だから割り引くところもあるけれど，多分に同情の余地があると感じる．トラブルの内容は，レッスン受講券のまとめ買いで易く提供していたところ，中途解約の申し出があったので清算したところ，清算単価が既に受講してた数に合わせた単価であったことが詐欺ではないかということだった．たとえば，６００回分の単価は１５００円程度と割安（総額９０万円），もし１００回で止めてしまったなら，最初から１００回で申し込んだ時の単価である３０００円で（受講済額３０万円，したがって返還金６０万円）計算することがクレームになったとのことである．実際，裁判でも清算単価が争点になり，NOVA側のに不利な解釈が出ているようである（現在最高裁に上告中）．一般のビジネスでもこういうことは起こりえる．年間購買量を前提として，たくさん買ってもらえるから割安に商品を提供する．年間購買量いくら，しかもその量に達しなかった時には価格は通常だったとして清算することも契約書に明記したとする．実際その量に達しなかった場合に，それでも割安価格を適用せよと言っているの様なものだ．もちろん，対個人消費者でしかも特定商取引法の適用になっている語学学校とは大分と法律の会社も異なる．でも常識的には，６００回も受講し続けるか不安な人は，割高でも少なめの１００回とか２００回とかに最初からするのだろう．こういう例外的なクレームがあってそれが裁判でも認められてしまうと，まとめ買いシステムがなくなり，結果的にその他大勢の顧客の利益を損ねてしまう．そういうこともしっかり予想して，事に当たらないと経営はスムーズにいかないのだろう．会社経営には，どこに落とし穴が潜んでいるか分からないなあと思わされる記事でした．気をつけないといけないですね．

May 1, 2007

コメント(2)

全16件 (16件中 1-16件目)

1

ジャンル別一覧

人気のクチコミテーマ

写真俳句ブログ

庭の石蕗　fu

(2024-11-13 10:13:15)
今日のこと★☆

１１月１３日のツキアップ

(2024-11-13 08:47:54)
ビジネス・起業に関すること。

不景気もよし

(2024-11-13 08:10:15)

© Rakuten Group, Inc.