創意工夫
やはり会社は社員がひたすら頑張るだけでは駄目だ.もちろん前提としては,社員がひたすら真面目に仕事をすることだが,それだけでは会社はよくなっていかないと思う.真面目だけではだめで何が足らないのかと言えば,それは「創意工夫」だと思う.真面目に仕事を毎日同じようにしていては駄目で,少しでも工夫をして効率的に仕事を終わらせたり,もっと効果を上げるように知恵を絞らなければならない.床を同じように拭いていたとしても,丸く拭くのか四角に拭くのか,どんな洗剤を使うのかによっても,大分と効率や効果は変わってくるだろう.屋台でうどんを出すのだって,仕入れルート,値付け,葱の種類,麺のゆで方など様々な工夫の余地はある.会社の経営も同様に,社員を同じように真面目に頑張らせるだけではだめだ.一番可哀そうな状況は,「社員がどれだけ自分を犠牲にして無理するか」 の競争に陥らせることだと思う.安い単価でしか受注できない市場にいたままで,社員が如何に無理して残業して仕事をこなせるか,しかも社員の単価(つまり給料)が安いことが会社の競争力になっていたり,そうすると辛さのあまり歳を取るとやってられなくなり辞めていくことが予定されていたりするように会社は最悪だ.下請けソフトウェア会社やアニメ製作会社,マスコミの下請け底辺の会社によく見られるけれど,これはまさに経営者の怠慢で,「創意工夫」なしでひたすら頑張る「悪い会社」の典型だと思う. 創意工夫がなければ,社員が辛いのみならず生き残りさえ難しくなっていくと思う.今まではそれでなんとか通用しても,競争は例えば中国企業としなくてはならなくなったり(ソフト業界なんかはそう),給料十分の一の人たちと競争するのは無理ってものだ.やはり会社は,「労働時間×時給の安さ」で勝負するより,「真面目さ×創意工夫」で勝負した方が良いし楽しい.当社は常に「創意工夫」を考えていきたいと思っている.新しいことを考えようとするから失敗も多いけれど,なんとか真面目にやって改善点を見出し,業界のためにも社会のためにも,知恵を絞っていきたいと思っています.