リスクを取る
楽天の三木谷さんの新刊を読んでいたら,次の様な文章があった.「リスクを取ることがチャンスにつながるのは,リスクのある場所には,競争者が少ないという大きなメリットがあるからだ.」確かにそう.だけど,単にリスクが大きいから多くの人が近寄らない,だから競争者が少ないというのではない.リスクの種類と大きさをしっかりと把握して,たとえリスクが現実になっても対処できるだけの準備をしっかりとすれば,リスクはむしろメリットである,という主旨だ.多くの競合他社,時には自社よりもずっと強い企業と消耗戦を行うくらいだったら,しっかりとリスクを把握しながらも,競合の少ない市場で努力した方が良いということだ. 当社も,殆ど競争のいない市場,競争はあるけれど競合とは全く違う戦略,またはリスクはあるけれど自社のユニークな情報網と対処できるだけの能力,などを武器にして戦っていきたいと思う. それには機動力を生かした知恵の勝負だと思う. 現状に満足することなく,脳を絞り切りたいと思います.