神に祈ったか
JALの会長になってしまった稲盛さんのエピソードにこんなのがある。ある日夜遅くに工場を廻っていたら、若い技術者が落ち込んで泣いているのを見つけた。どうしたのかと聞くと、その技術者は「どうしても良い実験結果が出ません」と答えた。それを聞いて稲盛さんはこう言葉をかけたと言う。「神様に祈ったか?」。もしその技術者が極限まで努力をしていたなら、もう後は神に祈るくらいしか手段は残されていないはずだ。つまり稲盛さんは「それ位迄、必死の努力をしたのか」ということを聞いていたのだ。我が身を振り返って、神に祈るしかないほど努力しているかを問うととてもそんなことは言えない。当社の社員だって、そんなことを言える人はいないんじゃないかと思う。要するにまだまだってことです。世の中不況で神にも祈る気持ちでいる人達も多いと思うけれど、少なくとも当社はそれ以前に「これ以上ない程の努力と創意工夫をやりつくしたのか」を問いたい。まあこれくらい気合入っていれば、誰でも絶対に成功すると思います。